打ち出したら止まらない爆発力が魅力のパワフルなファイター
メキシコ出身のレオ・サンタクルスは、圧倒的な手数と多彩なパンチで対戦相手を押し切ってしまうパワフルなファイターです。力強い上下のコンビネーションブローは、レオ・サンタクルスの代名詞ですね。
ニックネームは「地震」。レオ・サンタクルスの大地を揺るがすようなパワフルな連打にピッタリのニックネームです。打ち出したら止まらないファイターで、前に出ると、ものすごい馬力を発揮します。
ガードを固めて距離を詰め、射程圏内に入ると、力強いパンチを上下に打ち分けるんです。メキシカン特有のボディブローとガードのすき間を狙って打ち込むピンポイントのアッパーは、レオ・サンタクルスの大きな武器ですね。
レオ・サンタクルスの試合を初めて観戦したとき「アントニオ・マルガリートを小型化して、もっと手数を増やした感じかな?体力と馬力で押し切るファイターだね。対戦相手は押し負けちゃったら、大変なことになるよ」とレオ・サンタクルスの姿をアントニオ・マルガリートに重ね合わせたことを覚えています。
レオ・サンタクルスは、フィジカルもメンタルも強いボクサーで、手数がめちゃめちゃ多いので、対戦相手は我慢比べを強いられることになるんです。しかも、レオ・サンタクルスはパンチがありますからね。対戦相手は嫌だろうなあ。あらゆるタフネスを兼ね備えたファイターですね。
アマチュアで300戦以上の戦績を誇るレオ・サンタクルスは2006年10月にプロデビュー。2ラウンドKO勝ちでデビュー戦を白星で飾ります。プロ2戦目で、ひとつの引き分けをはさみ、20戦無敗の快進撃を続けて迎えた2012年6月、初の世界タイトル挑戦のチャンスを手にします。
IBF世界バンタム級タイトルをかけて、ランキング1位のブシ・マリンガと王座決定戦で激突。結果は、12ラウンド大差の判定勝ちで初の世界タイトル奪取に成功。ブシ・マリンガの攻撃を鉄壁のブロックでシャットアウトしながら、多彩なパンチで攻め込む姿が印象的な初戴冠でした。
悲願の世界タイトル奪取に成功したレオ・サンタクルスは2012年9月、初防衛戦でベテランのエリック・モレルと対戦。強烈なボディブローを連打し、結果は5ラウンド終了TKO勝ち。予想外のワンサイドゲームに「めっちゃ強い!」と驚いた初防衛戦でした。
初防衛に成功したレオ・サンタクルスはわずか2か月後の2012年11月にビクトル・サレタの挑戦を受け、9ラウンドTKO勝ち。さらに、わずか1か月後の2012年12月にアルベルト・ゲバラと対戦し、12ラウンド判定勝ち。短期間で着実に防衛回数を増やします。
「短期間の防衛は、減量苦の影響か?」とウワサされ始めた2013年2月、IBF世界バンタム級タイトルを返上し、スーパーバンタム級へ転向することを決意。持ち味のパワーを最大限に発揮するため、階級を上げて、2階級制覇を狙います。
激戦区のスーパーバンタム級に参戦したレオ・サンタクルスは2013年5月、ベテランのアレクサンデル・ムニョスと激突。結果は、5ラウンドTKO勝ちでスーパーバンタム級初戦に勝利。パワフルな連打が上下に決まりまくった快勝でした。
スーパーバンタム級のデビュー戦で存在感を強烈にアピールしたレオ・サンタクルスは2013年8月に2階級制覇をかけてビクトル・テラサスに挑戦します。結果は、圧巻の3ラウンドTKO勝ち。レオ・サンタクルスの攻撃的なボクシングが印象に残る完璧な2階級制覇でした。
2階級制覇を達成したレオ・サンタクルスは2013年12月、サウスポーのセサール・セダを迎えて初防衛戦を行います。セサール・セダの連打とポジショニングに苦しんだレオ・サンタクルスですが、5ラウンドにダウンを奪い、結果は12ラウンド判定勝ち。粘り強いボクシングで初防衛に成功しました。
スーパーバンタム級タイトルの初防衛戦に成功したレオ・サンタクルスは2014年3月、2階級制覇を目指すサウスポーのクリスチャン・ミハレスと対戦。結果は、12ラウンド大差の判定勝ちで2度目の防衛に成功します。序盤からクリスチャン・ミハレスを手数で圧倒する防衛劇でした。
新旧メキシカン対決に圧勝したレオ・サンタクルスは2014年9月、マヌエル・ローマンと激突。世界中のボクシングファンが注目するフロイド・メイウェザー対マルコス・マイダナの再戦のアンダーカードに登場し、2ラウンドTKO勝ちを飾ります。立ち上がりから強烈なプレッシャーをかけて、最後は右ストレートで沈めた3度目の防衛戦でした。
着実に防衛回数を積み重ねるレオ・サンタクルスは2015年1月、ヘスス・ルイスを迎えて4度目の防衛戦を行います。結果は、8ラウンドTKO勝ちで防衛に成功。序盤は、強烈な左ボディブローを中心に組み立て、中盤に入ると、右ストレートを連打!戦いの幅の広がりと右ストレートの進化を感じることができる4度目の防衛戦でした。
ビッグマッチを切望するレオ・サンタクルスは2015年5月、フェザー級に階級を上げ、ホセ・カエタノとテストマッチを行います。結果は、レオ・サンタクルスの10ラウンド判定勝ち。ホセ・カエタノを捕まえることはできませんでしたが、3人のジャッジすべてがフルマークで支持する圧勝でした。
大地を揺るがすパワフルな連打でボクシングファンを魅了するレオ・サンタクルス。無敗の快進撃を続ける若きスーパースター候補は、切望するビッグマッチを実現し、軽量級のトップに君臨することができるでしょうか?初めてボクシングを観戦した人をファンに変えてしまう好戦的なファイトスタイルが最高です!
レオ・サンタクルスのプロフィール
ニックネーム | 地震 |
誕生日 | 1988年8月10日 |
戦績 | 31戦30勝17KO1分 |
獲得タイトル |
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