ロコモ(ロコモティブシンドローム)とは何のこと?
ロコモとは「筋肉や骨、関節をはじめとする運動器の機能が衰えにより、介護が必要になったり、将来的に介護が必要になる可能性が高くなったりする状態」です。
正式名称は「ロコモティブシンドローム」。略して「ロコモ」や「運動器症候群」と呼ばれることもあります。
ロコモが、メタボに続く新しい国民病として注目されている理由は、高齢化が進む日本社会と大きな関係があるからです。
世界屈指の長寿国として知られる日本ですが、介護を必要とする人の数は増え続け、500万人に迫ろうとしています。
国民の25人に1人が、介護を必要としているんです。
しかも、介護を必要とする高齢者の約2割は「運動器の機能の障害」が原因です。
最近、日本が抱える高齢者の健康問題として、ロコモが取り上げられる機会が増えてきました。
ロコモは「50代に入ると症状が一気に加速する」と言われ、日本では「ロコモ対策は40代から」が一般的になっています。
でも、僕にロコモについて教えてくれた先生は「骨や筋肉の低下を防ぐなら、30代から始めたほうがいいよ」とアドバイスしてくれました。
ロコモの予防は、適度な運動と食生活の改善が中心です。
だからこそ、30代からきちんとロコモについて考え、ロコモ対策に取り込むことが、健康で長生きする基礎になります。
高齢化が進む日本の現状を変えることは現実問題として難しいですが、ロコモ対策に取り組み、自分の手で健康を守る努力は誰にでもできます。
ロコモの怖いところは、最終的に家族みんなを巻き込む問題に発展するところです。家族を誘って、みんなが元気な今日からロコモ対策に取り組み、健康で長生きする準備を整えましょう。