ライバルが待つ約束の場所へ!運命の新人王トーナメント開幕
ボクシング漫画「はじめの一歩」の第4巻のレビューです。
第3巻で、デビュー戦を行い、初勝利を手にした幕之内一歩。プロボクサーとして、幸先の良い第一歩を踏み出した一歩に、第4巻で新たな2つの試練が待ち受けます。
ひとつ目の試練は、プロ第2戦。対戦相手は、前田ジムに所属する「コワモテ」ファイターの藤原義男です。かつて、一歩をいじめていた梅沢正彦たちが観戦する中、プロ2戦目の試合開始を告げるゴングが鳴り響きます。
序盤から持ち前の強打を打ち込み、主導権を握る一歩。一気に勝負を仕掛けようとした瞬間、藤原がレフェリーの死角を利用して、強烈なバッティング(頭突き)を一歩に叩き込みます。
突然の反則打に脳を揺らされ、動きが止まる一歩。無防備の状態で「してやったり」の藤原に右ストレートを打ち込まれ、ダウンを奪われてしまいます。試合が再開されると、藤原は、反則のバッティングを続け、主導権を握ろうとします。
しかし、藤原の反則に気付いた一歩が怒りの表情を浮かべ、反撃開始!頭突きを覚悟で接近戦を挑み、回転の速い強打を上下に打ち分けます。一歩の猛攻に耐えられなくなった藤原は流れを変えるため、再びバッティングに頼ります。
しかし「頭突きがくるとわかっていれば、それなりに耐えられるんだ」と一歩がバッティングを真っ正面から受け止め、すかさず反撃の左アッパー!藤原のガードに防がれてしまいますが、続く右アッパーがアゴを打ち抜き、勝負あり。
相次ぐ反則に耐えた一歩が藤原に1ラウンド2分50秒KO勝ちを飾り、プロデビューから2連勝を記録しました。試合を重ねるごとに着実にレベルアップする一歩。鴨川ジム入門から1年が経過し、待ちに待った新人王トーナメントのシーズンがやってきました。
トーナメントの組み合わせが発表され、ライバルの宮田一郎と反対のブロックに入った一歩。「決勝の舞台で会おう」と言って鴨川ジムを去った宮田との約束を果たすため、気合い十分で新人王トーナメントに挑みます。
ボクシング漫画「はじめの一歩」第4巻に登場するボクシング用語
ボクシング用語 |
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初戦の相手は、ジェイソン尾妻。青森の八戸拳闘会に所属する尾妻には「ある秘密」がありました。実は、日本人ではなく、アフリカ系アメリカ人だったのです。新人王トーナメントの決勝を目指して戦う一歩は、ふたつ目の試練をクリアできるのでしょうか?
試合は、両雄が立ち上がりから足を止めて打ち合う打撃戦。一進一退の攻防が続きますが、1ラウンド終盤、尾妻の左フックが一歩のテンプルをとらえ、一歩が尻もちをついてダウン。1ラウンドを何とか乗り切った一歩ですが、深いダメージを負ってしまいます。
愛弟子の苦戦に鴨川会長が授けた作戦は「相打ち」。パワーとスピードで上回る尾妻に対して、一歩の強打をぶつけて試合の流れを変えようという作戦です。2ラウンドに入り、鴨川会長の作戦を忠実に実行する一歩。起死回生の作戦で、巻き返しを狙います。
接近戦で強打と強打をぶつける一歩と尾妻。互角の戦いを続けますが、1ラウンドのダメージを抱える幕之内一歩が押し込まれる場面が増え、2度目のダウンを奪われてしまいます。
「もうダメだ」とリングに沈んだ一歩。しかし、大声で叫び続ける鴨川会長のゲキに反応し、意識がもうろうとする状態でダウンから立ち上がります。窮地に追い込まれた一歩は、尾妻に勝利し、新人王トーナメントの初戦を突破することができるでしょうか?決着は第5巻に持ち越しです!
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