激闘を勝ち抜いたダニー・ガルシアと強豪を連破したミゲール・ガルシアに期待
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第4位のウラディミール・クリチコは「クリチコ兄弟」の唯一の対抗チャンピオンだったアレクサンデル・ポベトキンに勝利し、最もわかりやすい形で「ヘビー級最強」を証明しました。「ポベトキンが完全にやられちゃってるよ」の試合内容に3本のベルトを保持するウラディミール・クリチコの強さを改めて実感した2013年でした。2014年は「主要4団体のベルト独占」に期待です!
第6位のマルコス・マイダナはエイドリアン・ブローナー戦の勝利とホセシト・ロペス戦の激闘を高く評価しました。特に「新時代の天才」エイドリアン・ブローナーに初黒星をつけた激闘は大興奮でしたね。マルコス・マイダナの「断固たる決意」にシビれた2013年でした。2014年はさらなるビッグマッチに期待しましょう。フロイド・メイウェザー戦は実現するかな?
第7位のゲンナディ・ゴロフキンは年間4試合リングに上がり、すべてKO勝利です!対戦相手を考慮し、元世界チャンピオンは石田順裕選手だけだったので、第7位にランクしましたが、皆さんの評価はもっと高いかもしれません。年間4試合の防衛戦を行うだけでも大変な作業ですもんね。「狙われる立場」になった2014年はゲンナディ・ゴロフキンの真価が問われる1年になりそうです!
【Photo:Showtime】
第8位のダニー・ガルシアは、ザブ・ジュダーとルーカス・マティセのタイプの異なる強豪を撃破して、実力をアピールしました!少しずつ攻め込まれる場面が増え、苦しい試合が続きましたが、ダニー・ガルシアの勢いだけでなく、テクニックの高さを感じた2013年でした。2014年は、全勝をキープした「進撃のシンデレラボーイ」の「まだ解き放っていない能力」に期待です!
第9位のミゲール・ガルシアは、ファン・マヌエル・ロペス戦の体重超過がなければ、トップ5に入ってもおかしくない強さをアピールした1年だったと思います。オルランド・サリド、ファン・マヌエル・ロペス、ローマン・マルチネス。一筋縄じゃいかない強豪を3連破した若きスーパースターにとって、2014年はボクシング界の頂点へ駒を進める勝負の1年になりそうです。
2013年は「2人のキューバのサウスポー」が実力を証明した1年でした。第5位のギジェルモ・リゴンドーはノニト・ドネアに快勝、第10位のエリスランディ・ララはオースティン・トラウトからダウンを奪う圧勝で存在感をアピールしました。キューバで培った「アマチュア最高峰のテクニック」をプロのリングで見せつけた1年でしたね。
ギジェルモ・リゴンドーに関して言うと、ノニト・ドネア戦の試合前の「アグレッシブな攻撃宣言」が裏目に出ちゃって、一部のメディアやファンの怒りを買い、その後、全く視聴者数が伸びない気の毒な現実に直面しているのですが、ノニト・ドネア戦の勝利は文句なしで「強い」という事実は間違いないと思います。12月のジョセフ・アグベコ戦も管理人の採点はフルマークの判定勝ちでした。
【Photo:Showtime】
一方、エリスランディ・ララは「2014年のダークホースじゃないかな?」と期待しています。ギジェルモ・リゴンドーと対照的に、ファンレベルの人気は着実に高まっています。あとはプロモーターとテレビ局をうならせることができれば、ビッグマッチも夢じゃないですよ。サウル・アルバレスを「私に言わせれば、赤ちゃんレベルだね」と挑発したコメントは過激でしたね!
おしまいに「2013年」にこだわらない「パウンド・フォー・パウンド」を選ぶなら、今年も「天才」フロイド・メイウェザーを第1位に選びたいと思います。ロバート・ゲレロとサウル・アルバレスが相手だったので「苦戦する可能性は十分にあるよ。もしかすると、負けるかもしれないなあ」と思っていましたが、逆に「進化したメイウェザー」の姿を目の当たりにする結果になりました。
新旧交代の波が押し寄せるボクシング界で頂点を守り続ける「天才」フロイド・メイウェザー。王様のイスに座り続ける「パウンド・フォー・パウンド・キング」は2014年も「最強」の称号を死守することができるでしょうか?ボクシング界の頂点で繰り広げられる「最強の称号をめぐる戦い」は2014年さらにヒートアップすること間違いなしです!まさかの「主役交代」はあるかな?