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ギジェルモ・リゴンドーがテオン・ケネディを迎えた3度目の防衛戦

WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ

チャンピオン ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)
戦績:9戦全勝7KO
挑戦者 テオン・ケネディ(アメリカ)
戦績:20戦17勝7KO1敗2分

ギジェルモ・リゴンドー対テオン・ケネディの試合内容

シドニー五輪、アテネ五輪で金メダルを獲得した「キューバの至宝」ギジェルモ・リゴンドーが、長身のテオン・ケネディを迎えて3度目の防衛戦を行います。西岡利晃選手、ノニト・ドネア、アブネル・マレスと並び、スーパーバンタム級戦線のトップに君臨するギジェルモ・リゴンドーに注目です。

プロ7戦目で世界タイトルを獲得したギジェルモ・リゴンドーは芸術的なテクニックと踏み込みの速さを誇るサウスポーのテクニシャン。スピードを生かし、確実に急所をとらえるパンチの当て勘と相手にパンチを当てさせない圧倒的な強さが魅力です。

激戦区スーパーバンタム級の世界タイトルを驚異的な強さで防衛するギジェルモ・リゴンドーは、テオン・ケネディを撃破して、さらなるビッグマッチに駒を進めることができるでしょうか?スーパーバンタム級の行方を占う注目の試合が幕を開けます。

試合は1ラウンドから大きく動きます。チャンピオンのギジェルモ・リゴンドーは、右ジャブを「ちょんちょん」と突きながら距離を測定し、開始1分、テオン・ケネディが右ストレートを打った瞬間、強烈な左ストレートのカウンターを叩き込みます。

左ストレートを打ち込むギジェルモ・リゴンドー
【Photo:The Ring Magazine

「うわ、めっちゃ効いた!」と思わず叫ぶ管理人。テオン・ケネディの腰が落ちる凄まじいパンチです。ギジェルモ・リゴンドーの最短距離を走る強烈な左ストレートが、テオン・ケネディを完璧にとらえましたね。

テオン・ケネディのダメージを確認したギジェルモ・リゴンドーは、得意の左を連打!1ラウンド中盤、ギジェルモ・リゴンドーがテオン・ケネディをロープに追い詰めて、強烈な連打を打ち込み、ダウンを奪います。

「リゴンドーのスピードとパンチの当て勘は驚異的だよ。スピードで勝負したいケネディが完全にスピード負けして全く何もできないもん」と改めてギジェルモ・リゴンドーのボクシングに感心する管理人。ギジェルモ・リゴンドーの「打たせずに打つボクシング」は芸術ですね。

2ラウンドに入ると、テオン・ケネディが距離を取って左ジャブを突きながら立て直しを計ります。しかし、ギジェルモ・リゴンドーが鋭い踏み込みで距離の差を一気に埋め、強烈な左ストレートを叩き込みます。

2ラウンド残り1分、ギジェルモ・リゴンドーが左ストレートをテオン・ケネディの顔面に打ち込み、2度目のダウンを奪います。さらに、2ラウンド残り10秒、左ストレートをテオン・ケネディのテンプルへ命中させ、3度目のダウンを奪います。

ダウンを奪うギジェルモ・リゴンドー
【Photo:The Ring Magazine

3ラウンドに入ると、テオン・ケネディが左ジャブを連打して勝負に出ます。一方のギジェルモ・リゴンドーはボディーワークとバックステップを駆使して、テオン・ケネディの攻撃を回避。ギジェルモ・リゴンドーが主導権を握ったまま試合が進みます。

ギジェルモ・リゴンドーが試合を完全にコントロールして迎えた4ラウンド残り10秒。ギジェルモ・リゴンドーの左ストレートがテオン・ケネディのアゴを打ち抜き、4度目のダウンを奪います。ギジェルモ・リゴンドーの「やりたい放題」の内容になってきました。

5ラウンドに入ると、チャンピオンのギジェルモ・リゴンドーがプレッシャーを強め、試合を決めにいきます。右ジャブを上下に散らしながら、テオン・ケネディを後退させ、迎えた5ラウンド1分。ギジェルモ・リゴンドーの左ストレートが火を噴きます。

テオン・ケネディをコーナーへ追い詰め、得意の左ストレートでアゴを打ち抜くと、テオン・ケネディがヨロヨロと後退してダウン。この瞬間、レフェリーが試合をストップし、ギジェルモ・リゴンドーが5ラウンドTKO勝ちで3度目の防衛に成功しました。

完璧な防衛を飾ったギジェルモ・リゴンドー
【Photo:The Ring Magazine

ギジェルモ・リゴンドーのスピードとテクニックがテオン・ケネディのボクシングを完全に封じ込めた試合でしたね。テオン・ケネディは決して悪いボクサーじゃないと思うのですが、両者の実力に差がありすぎて勝負になりませんでした。

ギジェルモ・リゴンドーの「打たせずに打つボクシング」は圧巻です!パンチをほとんどもらわないですからね。ディフェンスだけを考えると、スーパーバンタム級でナンバーワンだと思います。めちゃめちゃ「きれいなボクシング」ですね。

勝ったギジェルモ・リゴンドーは「ノニト・ドネアと対戦したい」と表明していますが、ノニト・ドネアは「プロのリングで強いボクサーと戦っていないよね。強いけど、私やトシアキ・ニシオカのレベルに達していないと思うよ」と今すぐの対戦をやんわりと否定しています。

アマチュア仕込みの卓越したテクニックと鋭い踏み込みの速さで激戦区スーパーバンタム級のチャンピオンに君臨するギジェルモ・リゴンドー。さらなる強敵を撃破して評価を高め、切望するビッグマッチのチャンスを手にすることができるでしょうか?日本人ボクサーと対戦する可能性もあるので、これからも注目ですね。

ギジェルモ・リゴンドー対テオン・ケネディの試合結果

試合結果 ギジェルモ・リゴンドーが5ラウンド1分11秒TKO勝ち。5度のダウンを奪い、3度目の防衛に成功しました。
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