WBO世界スーパーミドル級タイトルマッチ

アルツール・アブラハム対ロバート・スティーグリッツの再戦の試合内容

2階級制覇を成し遂げた強打のアルツール・アブラハムが、1年7か月ぶりの再戦で前チャンピオンのロバート・スティーグリッツと激突します。ドイツを主戦場にする両雄のプライドをかけた楽しみなリマッチですね。

アルツール・アブラハムとロバート・スティーグリッツの初対決は2012年8月。当時、挑戦者のアルツール・アブラハムがチャンピオンのロバート・スティーグリッツに12ラウンド判定勝ちを飾り、2階級制覇を達成しました。

チャンピオンと挑戦者の立場を入れ替えて行われる注目の再戦。チャンピオンのアルツール・アブラハムが2度目の防衛に成功するのでしょうか？それとも、挑戦者のロバート・スティーグリッツが王座返り咲きを果たすのでしょうか？序盤から激しい攻防が繰り広げられます。

試合は、挑戦者のロバート・スティーグリッツが左ジャブを突きながら前進し、左右のフックを強振する展開で始まります。チャンピオンのアルツール・アブラハムはガードを固めていますが、ロバート・スティーグリッツはガードの上から打つことを承知で思い切りパンチを叩き込んでいますね。

【Photo:The Ring Magazine】

「スティーグリッツは、アブラハムの攻防分離のボクシングをよく研究してるなあ。ガードの上からダメージを与える作戦だよ。頭から突進する勢いだもん。アブラハムは打ち返さないと止めきれないんじゃないかな？」と立ち上がりの攻防に大興奮の管理人。

2ラウンドに入ると、アルツール・アブラハムが左ジャブを突きながら、攻撃に転じます。一方のロバート・スティーグリッツも強烈なフックを中心に休まず攻め続けます。手数は挑戦者のロバート・スティーグリッツのほうが圧倒的に多いですね。

2ラウンド終了間際には、ロバート・スティーグリッツがアルツール・アブラハムをコーナーに詰めて強烈なパンチを連打！ロバート・スティーグリッツの右アッパーが、アルツール・アブラハムのアゴをとらえ、アルツール・アブラハムの動きが止まります。

「あ、効いた！ガードのすき間を狙った理想的なアッパーだね。アブラハムは左目がめちゃめちゃ腫れ上がったきたなあ。予想以上に苦しい展開だよ」と超攻撃的なロバート・スティーグリッツに拍手を送る管理人。

3ラウンドが始まると、ロバート・スティーグリッツがアルツール・アブラハムをロープに詰め、強烈なパンチを連打します。一方のアルツール・アブラハムはブロッキングで精一杯。ロバート・スティーグリッツのペースで試合が進んでいますね。

「スティーグリッツは前半から飛ばしまくって、このまま逃げ切る作戦かな？かなりのオーバーペースなんで、後半のスタミナは心配だけど、アブラハムがディフェンスで精一杯になるくらいの猛攻だよ。すごい爆発力だなあ」と思っていると、試合が突然のエンディングを迎えます。

4ラウンド開始直後、ドクターがアルツール・アブラハムの腫れ上がった左目をチェックした結果、続行することは不可能と判断。試合はこのまま終了となり、ロバート・スティーグリッツがアルツール・アブラハムに4ラウンド負傷TKO勝ちで、王座返り咲きに成功しました。

ロバート・スティーグリッツの超アグレッシブな攻撃が、アルツール・アブラハムのパワーを封じ込めた試合でしたね。試合前は「接戦になりそうだぞ」と思っていたので、予想外の圧勝劇に驚いています。ロバート・スティーグリッツは完璧な試合運びでしたね。

怒濤の攻撃で失ったタイトルを取り戻したロバート・スティーグリッツ。因縁の相手にリベンジを果たし、喜びを爆発させる姿がめっちゃ印象的な再戦でした。両雄の対戦成績は1勝1敗。ラバーマッチがあるかもしれませんね。

アルツール・アブラハム対ロバート・スティーグリッツの再戦の試合結果