WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | ローマン・マルチネス(プエルトリコ) 戦績:29戦26勝16KO1敗2分 |
挑戦者 | ディエゴ・マグダレノ(アメリカ) 戦績:23戦全勝9KO |
ローマン・マルチネス対ディエゴ・マグダレノの試合内容
手数の多いボクシングで防衛を重ねるローマン・マルチネスが指名挑戦者のディエゴ・マグダレノを迎えて2度目の防衛戦を行います。全勝の快進撃を続けるサウスポーのディエゴ・マグダレノがどんなボクシングでローマン・マルチネスに挑戦するのか、楽しみな対決ですね。
試合は、左ジャブを突きながら距離を詰め、右ストレートを上下に打ち分けるチャンピオンのローマン・マルチネスに対して、初の世界タイトル挑戦となるディエゴ・マグダレノがフットワークを生かして距離を取り、右ジャブから右フックのカウンターを狙う展開で始まります。
「マグダレノはマルチネスのプレッシャーをうまくかわしながら戦ってるね。マルチネスはパンチを当てながらリズムを作るタイプなんで、マグダレノはできるだけ空振りさせて、リズムを崩したいなあ」と両者の作戦に注目する管理人。
一進一退の主導権争いが続き、迎えた4ラウンド。試合が大きく動きます。ローマン・マルチネスが左ジャブを突きながら前進し、開始30秒、左ジャブからコンパクトな右ストレートを打ち込みます。
アゴを打ち抜かれたディエゴ・マグダレノは尻もちをついてダウン!立ち上がったディエゴ・マグダレノの状態をチェックする限り、ダメージは深くないと思うのですが、一進一退の攻防が続いているので、ダウンによる2ポイントは大きいですね。
5ラウンドに入ると、ダウンを奪われたディエゴ・マグダレノが盛り返し、傾きかけた流れを取り戻そうとします。「マルチネスのペースになるかな?」と思ったのですが、ディエゴ・マグダレノがボディブローとフットワークを使いながら、ローマン・マルチネスの良さを消していますね。
中盤以降は、一進一退のペース争いが続き、どちらも一歩も譲りません。ディエゴ・マグダレノが半身になって戦うサウスポーの影響でしょうか?ローマン・マルチネスの手数がいつもより少なく、戦いづらそうですね。
試合は、最後まで一進一退の攻防が続き、終了を告げるゴングが鳴り響きます。採点の結果、2人のジャッジがローマン・マルチネス、1人がディエゴ・マグダレノを支持。接戦の末、ローマン・マルチネスがディエゴ・マグダレノに判定勝ちを飾り、2度目の防衛に成功しました。
ローマン・マルチネスもディエゴ・マグダレノもお互いの持ち味を消し合った接戦でしたね。どちらも深追いをすることなく、リスクを回避する戦いになったので、最後までどちらも主導権を奪えないまま終了を迎えた印象でした。
最終的に、前へ出続けたローマン・マルチネスの戦う姿勢が評価されましたが、ディエゴ・マグダレノにもチャンスがあった内容だったと思います。もう少し早いラウンドから仕掛けることができたら、勝利者コールが変わっていたかもしれませんね。紙一重の接戦でした。
ローマン・マルチネス対ディエゴ・マグダレノの試合結果
試合結果 | ローマン・マルチネスが12ラウンド僅差の判定勝ち。2度目の防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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