WBC世界ライトヘビー級タイトルマッチ
チャンピオン | アドニス・スティーブンソン(カナダ) 戦績:25戦24勝20KO1敗 |
挑戦者 | ドミトリー・スコーツキー(ロシア) 戦績:24戦22勝16KO2敗 |
アドニス・スティーブンソン対ドミトリー・スコーツキーの試合内容
WBC世界ライトヘビー級チャンピオンに君臨するアドニス・スティーブンソンが悲願の世界タイトル奪取を狙うドミトリー・スコーツキーを迎えた4度目の防衛戦。夢の王座統一戦を目指すアドニス・スティーブンソンか?2度目のチャンスでタイトル奪取を目指すドミトリー・スコーツキーか?ライトヘビー級のメガマッチを左右する注目のタイトルマッチです!
試合は、ジワリジワリと距離を詰め、右ストレートを狙う挑戦者のドミトリー・スコーツキーに対して、チャンピオンのアドニス・スティーブンソンが距離をキープしながら左ストレートを狙う展開で始まります。サウスポーのアドニス・スティーブンソンが左ストレート、オーソドックスのドミトリー・スコーツキーが右ストレートを狙う間合いの探り合いでスタートしました。
「2人とも重心を後ろに置いているけど、リーチが長いんで、パンチが当たりそうだね。フェイントのかけ合いが続きそうな雰囲気だなあ」と思っていると、2ラウンド残り30秒、アドニス・スティーブンソンがコンパクトなワンツーを叩き込み、ドミトリー・スコーツキーからダウンを奪います。最後は、プッシング気味でしたが、強くて速い左ストレートが当たりましたね。
【Photo:Showtime】
3ラウンドに入ると、ダウンを奪われたドミトリー・スコーツキーがプレッシャーを強めて、主導権を引き寄せようとします。一方、アドニス・スティーブンソンは左右に大きく動きながら距離をキープして、左ストレートのカウンターを打ち込むタイミングを探っています。お互いの距離が詰まり、どちらのパンチも当たりそうな雰囲気です。
一進一退の主導権争いが続き、迎えた5ラウンド1分すぎ、アドニス・スティーブンソンの左ストレートがさく裂し、ドミトリー・スコーツキーが崩れ落ちます。思わず「おおお!決まったかな?」と叫んでしまう破壊力です。ドミトリー・スコーツキーは何とか立ち上がりましたが、アドニス・スティーブンソンが再び強烈なパンチを叩き込み、3度目のダウン。ダメージはめっちゃ深いですね。
「体に力が入ってないよ。続行は無理じゃないかな?」と思ったのですが、ドミトリー・スコーツキーが立ち上がり、レフェリーも試合続行を認めます。試合が再開されると、アドニス・スティーブンソンが、ものすごい勢いでドミトリー・スコーツキーに襲いかかり、左ストレートを連打!ドミトリー・スコーツキーは紙一重でパンチをよけてしますが、フラフラしていますね。
攻撃の手を休めないアドニス・スティーブンソンは、ドミトリー・スコーツキーを追いかけ、パンチを浴びせ続けます。最後は、アドニス・スティーブンソンの左ストレートがヒットし、ドミトリー・スコーツキーが崩れ落ちたところで、レフェリーが試合をストップ。アドニス・スティーブンソンがドミトリー・スコーツキーに5ラウンドTKO勝ちを飾り、4度目の防衛に成功しました。
アドニス・スティーブンソンが「左、左、左」で押し切った衝撃のKOでしたね。ドミトリー・スコーツキーが3ラウンドから勝負に出た作戦は良かったと思ったんですけど、アドニス・スティーブンソンの耐え切れない強打が飛んできました。「スティーブンソンの左ストレートが当たると、みんな倒れちゃうなあ」と改めて感じた問答無用の攻撃です。
アドニス・スティーブンソンが防衛に成功したことで、夢の王座統一戦が見えてきました!3月に開催される3団体統一チャンピオンのセルゲイ・コバレフと王座返り咲きを目指すジャン・パスカルの勝者が、アドニス・スティーブンソンと対戦する流れがたまりません。3月に開催されるセルゲイ・コバレフ対ジャン・パスカルから目が離せませんね!
アドニス・スティーブンソン対ドミトリー・スコーツキーの試合結果
試合結果 | アドニス・スティーブンソンの5ラウンドTKO勝ち。 |