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ブランドン・リオス

パワフルな連打と驚異の打たれ強さでボクシングファンを魅了する新時代の激闘王

アメリカ出身のブランドン・リオスは、上下に打ち分ける強烈な連打と並外れたタフネスを誇る好戦的なファイターです。ニックネームは「バンバン」。真っ向から「バンバン」打ち合うことが大好きなブランドン・リオスにピッタリのニックネームですね。

ブランドン・リオスのボクシングはめちゃめちゃシンプル。ガードを固めて距離を詰め、射程圏内に入ると、体重を乗せたパンチを上下に打ち分けます。我慢して我慢して攻撃に耐えながら相手が嫌になるまでパンチを出し続け、最後は対戦相手が根負けする展開が勝ちパターンです。

ブランドン・リオスの試合を観戦すると、21世紀に入って「絶滅危惧種」に指定された「純粋なファイター」のボクシングを目にすることができます。対戦相手が好戦的なボクサーなら確実に噛み合うので「壮絶な名勝負製造機」として絶大な人気を誇ります。

絶対に逃げない勇敢なボクシングで、世界中のファンからカリスマ的な人気を誇るブランドン・リオスは2004年7月にプロデビュー。3ラウンドTKO勝ちで白星を手にすると、25戦無敗の快進撃を記録し、2010年9月、世界タイトル挑戦者決定戦に出場するチャンスを手にします。

大一番のチケットをかけて激突する相手は全勝のアンソニー・ピーターソン。世界チャンピオンのレイモント・ピーターソンを兄に持つテクニシャンです。結果はブランドン・リオスの7ラウンド反則勝ち。初の世界戦へ出場するチャンスを手にします。

挑戦権をつかんだブランドン・リオスは2011年2月、ベネズエラが誇る強打者のミゲール・アコスタに挑戦。壮絶な打ち合いの末、ブランドン・リオスがミゲール・アコスタに10ラウンドTKO勝ちを飾り、タイトル奪取に成功。得意の打ち合いを制して、悲願の世界タイトルを手にしました。

無敗のまま世界タイトル奪取に成功したブランドン・リオスは2011年7月、初防衛戦でウルバノ・アンティロンと激突。同じファイターのウルバノ・アンティロンに3ラウンドTKO勝ちを飾り、初防衛に成功します。真っ向勝負でねじ伏せた印象に残る初防衛戦でした。

「リオスは打ち合ったら、本当に強いよ。そろそろビッグマッチの声がかかるんじゃないかな?」と思い始めた2011年12月、2度目の防衛戦でイギリスのジョン・マレーと対戦。11ラウンドTKO勝ちを飾りますが、計量に失敗し、王座を剥奪されてしまいます。

さらに、2012年4月にセットアップされた王座決定戦も計量に失敗!リカルド・アブリルのテクニックに手を焼き、大苦戦の末、辛くも判定勝ちを手にしますが、2試合連続の計量失敗で大きく評価を下げてしまいます。

減量に苦しむブランドン・リオスは、ライト級からスーパーライト級へ階級を上げ、2012年10月に全勝のマイク・アルバラードと激突。ボクシングの歴史に残る壮絶な打ち合いの末、7ラウンドに劇的な逆転TKO勝ちを飾り、存在感を強烈にアピールします。

激闘から5か月。ブランドン・リオスは2階級制覇をかけてマイク・アルバラードと再戦。結果は、12ラウンド僅差の判定負け。立ち上がりから猛攻を仕掛け、強打を叩き込みましたが、ラウンドが進むにつれ、自慢の強打を封じ込められた無念のプロ初黒星でした。

プロ初黒星を喫したブランドン・リオスですが、ファンを熱狂させるボクシングが評価され、2013年11月の再起戦でマニー・パッキャオと激突。ボクシング人生を左右するビッグチャンスを手にします。しかし、結果は、無念の12ラウンド判定負け。マニー・パッキャオのスピードと手数に圧倒された完敗で、2連敗を喫してしまいました。

2連敗で崖っぷちに追い込まれてしまったブランドン・リオスは2014年8月、好戦的なボクシングで人気のディエゴ・チャベスと激突。序盤から激しい打ち合いが繰り広げられ、名勝負の予感を感じさせてくれるスタートでしたが、試合が進むにつれて、荒れる展開となり、結果は、ブランドン・リオスの9ラウンド反則勝ち。ディエゴ・チャベスの失格で連敗を2でストップしました。

勝利を手にしたブランドン・リオスは2015年1月、宿敵のマイク・アルバラードと3度目の激突。序盤から得意の連打を上下に打ち込み、結果は、3ラウンド終了TKO勝ち。1勝1敗で迎えた決着のラバーマッチで劇的な勝利を飾り、世界中のファンに復活をアピールしました。

暴落した評価を「魂の名勝負」で再浮上させたブランドン・リオス。アルツロ・ガッティを彷彿とさせる「新時代の激闘王」は念願のビッグマッチのチャンスをつかみ、新しい伝説を築くことができるでしょうか?ファンの心を揺さぶるブランドン・リオスのボクシングに今後も注目ですね。

ブランドン・リオスのプロフィール

ニックネーム バンバン(Bam Bam)
誕生日 1986年4月29日
戦績 36戦33勝23KO2敗1分
獲得タイトル
  • WBA世界ライト級タイトル
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