「時空を超越するスピード」と「芸術的なテクニック」を駆使する天才ボクサー
アメリカ出身のフロイド・メイウェザーは「時空を超越する圧倒的なスピード」と「完璧なボクシングテクニック」を兼ね備え、ボクシング史上ただひとり全勝で5階級制覇を達成したスーパースターです。
ボクシングの歴史で5階級制覇を達成したボクサーは、シュガー・レイ・レナード、トーマス・ハーンズ、オスカー・デラホーヤ、マニー・パッキャオ、ホルヘ・アルセ、ノニト・ドネア、フロイド・メイウェザーのわずか7人しかいません。
名立たるスーパースターの誰も達成できなかった全勝の5階級制覇。フロイド・メイウェザーが実現した大偉業に「これから先も破られることがない記録じゃないかな?」と思ってしまいます。フロイド・メイウェザーこそ「唯一無二の天才ボクサー」ですね。
「時空を超越するスピードスター」と称されるフロイド・メイウェザーの速さは、全17階級最速。圧倒的なスピード、無駄のない的確なコンビネーションブロー、鉄壁のディフェンス技術を兼ね備えた攻防兼備のボクシングは芸術に例えられます。
ボクシング雑誌やホームページで議論されるように、フロイド・メイウェザーが17階級最強の称号「パウンド・フォー・パウンド」にふさわしいボクサーであることに異論を唱えるボクシング関係者、ボクシングファンはいないと思います。
ボクシング界の頂点に君臨し、「ボクサーの完成形に最も近いボクサー」と呼ばれるフロイド・メイウェザーは1996年にプロデビュー。その後、わずか2年で初の世界タイトルとなるWBC世界スーパーフェザー級チャンピオンベルトを腰に巻きます。
2002年にはWBC世界ライト級チャンピオンのホセ・ルイス・カスティージョに挑戦し、苦戦しながらも判定勝ちで2階級制覇を達成。2005年には世界中のボクシングファンから絶大な支持を受けたWBC世界スーパーライト級チャンピオンのアルツロ・ガッティに挑戦し、6ラウンド終了TKO勝ちで3階級制覇を達成します。
2006年4月には、ザブ・ジュダーが持つIBF世界ウェルター級タイトルに挑戦。世界中のボクシングファンが注目した「スピードスター対決」を文句なしの判定勝ちで制し、4階級制覇となるIBF世界ウェルター級タイトル獲得に成功します。
「時空を超越するスピード」を武器に快進撃を続けるフロイド・メイウェザーのボクシングは、まるで芸術観賞のように美しく「フロイド・メイウェザー最強説」を支持するボクシングファンが急増。長年、ロイ・ジョーンズが手にしていた全階級最強の称号「パウンド・フォー・パウンド」はフロイド・メイウェザーの手へ移ったのでした。
勢いの止まらないフロイド・メイウェザーは、2007年5月、以前から対戦を熱望していた「ゴールデンボーイ」オスカー・デラホーヤが持つWBC世界スーパーウェルター級タイトルに挑戦。世界中のボクシングファンが熱狂する対戦がついに実現します。
試合は体格的なアドバンテージを持つオスカー・デラホーヤがフロイド・メイウェザーを押し込む場面もありましたが、フロイド・メイウェザーが的確なカウンターパンチとボディーブローで応戦し、2-1の判定勝ちで、タイトル獲得に成功。全勝のまま5階級制覇を成し遂げ、ボクシング史上初となる快挙を達成しました。
さらに、2007年12月には、攻撃的なボクシングで世界的な人気を誇るイギリス人ボクサーのリッキー・ハットンと対決。5階級制覇チャンピオンのフロイド・メイウェザーと2階級制覇チャンピオンのリッキー・ハットンの全勝対決は10ラウンドTKO勝ちでフロイド・メイウェザーに軍配があがります。
アメリカとイギリスを代表するスーパースター同士の全勝対決に圧勝したことで、フロイド・メイウェザーの評価はますます高まり、ボクシング界で圧倒的な存在感、圧倒的な地位を確立します。しかし、ボクシング界の頂点を極めたことで、フロイド・メイウェザーに大きな変化が訪れたのでした。
2008年6月、突然の現役引退を表明。「ボクシングに情熱を見い出すことが難しくなった」と引退の理由を告げた天才ボクサーはグローブを置くことを決意します。世界中のボクシングファンが全勝のままリングを去った「パウンド・フォー・パウンド」に驚きを隠せませんでした。
しかし、2009年9月、フロイド・メイウェザーはリッキー・ハットン戦以来となる1年9か月ぶりの復帰を果たし、再び世界中のボクシングファンを驚かせます。復帰戦の相手は3階級制覇の実績を誇る「メキシコの誇り高き戦士」ファン・マヌエル・マルケス。「5階級制覇チャンピオンvs3階級制覇チャンピオン」の激突に胸が高鳴ったファンは管理人だけではないと思います。
世界中のボクシングファンが注目する復帰戦で、フロイド・メイウェザーはファン・マヌエル・マルケスを圧倒。「プリティボーイ」のニックネームを持つフロイド・メイウェザーは、数々の激闘を制してきたファン・マヌエル・マルケスのパンチをことごとく回避し、きれいな顔のまま勝ち名乗りを受けたのです。ブランクを全く感じさせない完璧なボクシングでした。
鮮やかな復帰を果たしたフロイド・メイウェザーは2010年5月、3階級制覇チャンピオンのシェーン・モズリーと対戦。シェーン・モズリーのパンチをまともに被弾し、危ない場面もあったフロイド・メイウェザーですが、終わってみれば、大差の判定勝ちで「究極のスピードスター対決」に圧勝。改めて健在ぶりをアピールします。
ピンポイント参戦を続けるフロイド・メイウェザーは2011年9月、次世代のスーパースター候補の呼び声が高いビクター・オルティスと激突。結果は賛否両論を呼ぶ4ラウンドKO勝ちで、2008年6月の引退に伴い手放した世界タイトルを3年3か月ぶりに奪還します。
ウェルター級のタイトルを奪還したフロイド・メイウェザーは2012年5月、スーパーウェルター級チャンピオンに君臨する「カリブの英雄」ミゲール・コットと対戦します。
世界中のボクシングファンが注目した5階級制覇チャンピオンのフロイド・メイウェザーと3階級制覇チャンピオンのミゲール・コットのスーパースター対決は激闘の末、フロイド・メイウェザーが12ラウンド判定勝ちを飾りました。
ミゲール・コットが無理な減量をすることなく、本来の力を発揮できるスーパーウェルター級を戦いの舞台に選び、見事にタイトル奪取に成功したフロイド・メイウェザー。試合後、超満員の観衆から大きな拍手が降り注ぎました。
ドメスティック・バイオレンスの罪を償うため、2012年6月からの約2か月間のブランクを作ったフロイド・メイウェザーですが、「世界で最も稼ぐスポーツ選手」の人気は全く衰えることがなく、2013年に入り、テレビ局「Showtime」と「6試合、約200億円」の超大型契約を結びます。
「マネー」のニックネームにふさわしい破格の契約を手にしたフロイド・メイウェザーは2013年5月、4階級制覇チャンピオンのロバート・ゲレロと王座統一戦で激突。圧倒的なスピードと的確なパンチで孤高のサウスポーを圧倒し、健在ぶりを強烈にアピールしました。
全勝の快進撃を続けるフロイド・メイウェザーは2013年9月、世代交代の野望に燃えるサウル・アルバレスと激突。結果は、フロイド・メイウェザーの12ラウンド判定勝ち。最高のコンディションでリングに上がった「天才」が、無敗の若きスーパースターに「格の違い」を見せつけた会心の勝利でした。
若きスーパースターを圧倒したフロイド・メイウェザーは2014年5月、爆発的な攻撃力を誇るマルコス・マイダナとウェルター級の王座統一をかけて激突。立ち上がりから猛然と襲いかかってくるマルコス・マイダナに対して、鉄壁のブロックと絶妙なカウンターを駆使して主導権を握り、12ラウンド判定勝ち。「柔と剛の頂上対決」で勝利を飾り、王座統一に成功しました。
フロイド・メイウェザーはリマッチを期待する声に応える形で2014年9月、マルコス・マイダナと再戦。3ラウンド終了間際に強烈な右ストレートを打ち込まれるシーンがありましたが、初戦と違って、ロープを背負う時間を減らし、試合の主導権を握ります。結果は12ラウンド判定勝ち。お互いの手の内を知り尽くした再戦で、改めて「マインドゲームの王様」ぶりを見せつけました。
マルコス・マイダナに連勝したフロイド・メイウェザーは2015年5月「最強伝説のラストピース」を埋めるため、マニー・パッキャオと対戦します。マニー・パッキャオの左ストレートを浴びる場面もありましたが、鉄壁のブロックと巧みな試合運びで連打を許さず、12ラウンド判定勝ち。世界中のファンが見守る史上最大のドリームマッチで、大きな大きな白星を積み重ねました。
ブランクを作りながらも、衰えを知らない「時空を超越するスピード」と「卓越したボクシング技術」でボクシング界を席巻するフロイド・メイウェザー。「最強から伝説へ」。唯一無二の「天才」フロイド・メイウェザーの集大成が近づいています。
テレビ視聴の詳細 |
|
フロイド・メイウェザーのプロフィール
誕生日 | 1977年02月24日 |
ニックネーム |
|
戦績 | 48戦全勝26KO |
獲得タイトル |
|
こぼれ話 |
|
関連リンク | フロイド・メイウェザーの関連ニュースと試合観戦レビュー |