世界中のボクシングファンに愛された激闘王
生涯戦績だけで判断すると、アルツロ・ガッティは、決してスーパーチャンピオンと呼べないかもしれません。しかし、ガッティほど世界中のボクシングファンから愛され、ファンを熱狂させたチャンピオンが他にいるでしょうか?
ガッティのファイティングスタイルを一言で表すなら、激しい打ち合いを好むファイターです。激しい闘争心をむき出しにして、ノーガードで打ち合う姿は、相手を打ち倒してKOを狙うボクシングの本質そのもので、ボクシングの原点である「殴り合い」を彷彿とさせます。
ガードが甘く、不器用で、危なっかしいボクサーなのですが、後ろに下がらず、前に出続けて攻撃する姿を観ると、思わず「頑張れ、ガッティ」と叫んでしまうほど攻撃的な姿勢を貫くんです。その一途な攻撃姿勢が感動を呼ぶんですね。その証拠に、現役時代のガッティの人気はすさまじく、カナダ出身にも関わらず、アメリカでもデラホーヤに次ぐ人気を誇っていたんです。
「1発殴られたら、絶対に3発殴り返してやる」という闘志が全身からみなぎっているのがテレビ画面からビシビシ伝わってきます。ガッティは相手に休む隙を与えないほどの猛烈な連打が魅力で、その猛攻にちなんで「サンダー(稲妻)」のニックネームが付いています。また、どの試合も激しい打ち合いになることから「激闘王」とも呼ばれています。
特に2002年から2003年にかけて、3度行われたミッキー・ウォードとの試合は、どの試合も「激闘王」のニックネーム通り、壮絶な打ち合いでした(初戦はウォード、2戦目はガッティ、3戦目もガッティの判定勝ち)。いずれの試合もノンタイトル戦にも関わらず、その年行われたタイトルマッチ以上に心に残る激戦でした。
「ファンが俺にKOを期待している。だから俺は常にKOを狙うよ」
真正面から打ち合う素直で不器用なボクシングは、時として、ボクシング評論家のガッティに対する評価を下げたかもしれませんが、ガッティはどんなときもファンが望む試合を行ってきたボクサーです。
どんなに下馬評が低くても、精一杯打ち合い続けたアルツロ・ガッティ。
安全な対戦相手との防衛戦を好む他のチャンピオンと正反対な姿勢を貫いたガッティの姿は、世界中のボクシングファンが求めた真のチャンピオンの姿なのかもしれません。
アルツロ・ガッティのプロフィール
| 本名 | アルツロ・ガッティ |
| 誕生日 | 1972年04月15日 |
| ニックネーム | サンダー(稲妻)、激闘王 |
| 生涯戦績 | 49戦40勝31KO9敗 |
| 獲得タイトル |
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