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ゲンナディ・ゴロフキン

全勝で世界タイトル奪取に成功したカザフスタンのKOキング

カザフスタン出身のゲンナディ・ゴロフキンは、強打と連打を兼ね備えた好戦的なボクサーです。序盤から積極的に距離を詰め、対戦相手をリングに沈める攻撃的なボクシングはめちゃめちゃ魅力的ですね。

ゲンナディ・ゴロフキンのニックネームは「GGG」。ファーストネーム、ミドルネーム、ファミリーネームのすべてが「G」で始まることから「トリプルG」の相性で親しまれています。

世界最大のプロレス団体WWEのスーパースター「トリプルH」を彷彿とさせるボクサーの登場に「やばいよ、このニックネームは!超大物の予感だよ」と一瞬でファンになってしまいました。

カザフスタンのKOキング
【Photo:HBO

ゲンナディ・ゴロフキンの最大の武器は、何と言っても、破壊力を兼ね備えた連打です。一撃一撃がパワフルで、しかも、スムーズにパンチを打ち込むことができます。空いているところを狙って、上下にパンチを打ち分けながら、ガンガン攻め込むファイターですね。

ゲンナディ・ゴロフキンの試合を初めて観戦したときの感想は「距離の詰め方と追い込み方がめちゃくちゃ上手なボクサーだなあ。しかも、パンチ力があるんで、対戦相手はすごくプレッシャーを感じるんじゃないかな?」でした。

シフトウェイト(重心移動)がめっちゃスムーズで「あれよあれよ」と言う間に対戦相手をロープに追い込み、逃がさないんです。ロープに詰めると、自慢の強打を上下に打ち分けるので、対戦相手は我慢しきれなくなって倒されちゃうんですね。当て勘もめっちゃいいですよ。

アテネ五輪で銀メダルを獲得したゲンナディ・ゴロフキンは2年後の2006年5月にプロデビュー。1ラウンドわずか88秒のKO勝ちを飾ります。デビュー戦で実力を見せつけたゲンナディ・ゴロフキンは、18連勝の快進撃を続け、迎えた2010年8月。初の世界タイトル奪取にチャンスを手にします。

WBA世界ミドル級暫定タイトルをかけて、ミルトン・ヌネスと激突。結果は、1ラウンド58秒の秒殺KO勝ち。アマチュアで培ったテクニックを武器に、世界を震撼させたプロ19戦目のタイトル奪取でした。

全勝で暫定タイトルを獲得したゲンナディ・ゴロフキンは、次々とKO勝利を重ね、防衛戦をクリア。2012年5月には、日本の淵上誠選手の挑戦を受けますが、3ラウンドTKO勝ちで退け、日本のボクシングファンに存在感をアピールします。

防衛を重ねながら評価を高めたゲンナディ・ゴロフキンは2012年9月にアメリカへ上陸。ドイツを中心にヨーロッパで旋風を巻き起こした「トリプルG」のアメリカ初試合は、グルツェゴルツ・プロクサが崩れ落ちる、すさまじい5ラウンドTKO勝ち。強烈なインパクトを残した5度目の防衛戦でした。

パーフェクトなアメリカデビューを飾ったゲンナディ・ゴロフキンは2013年1月、6度目の防衛戦でガブリエル・ロサドと激突。結果は、7ラウンドTKO勝ちで防衛に成功。ガブリエル・ロサドの顔面が真っ赤に染まった圧巻の強さが印象的でした。

豪快なKO防衛を重ねるゲンナディ・ゴロフキンは2013年3月、7度目の防衛戦で日本の石田順裕選手と対戦。3ラウンドに強烈な右フックを叩き込み、石田順裕選手をリングに沈めます。タフな石田順裕選手の意識が吹っ飛んだ壮絶なKO勝ちでした。

破竹の快進撃を続けるゲンナディ・ゴロフキンは2013年6月、マシュー・マックリンと激突。結果は圧巻の3ラウンドKO勝ち。WBCチャンピオンのセルヒオ・マルチネスに善戦したマシュー・マックリンを立ち上がりから圧倒し、左ボディブローで沈めた会心の勝利でした。

戦うたびに存在感を高めるゲンナディ・ゴロフキンは2013年11月、アメリカへ再上陸してカーティス・スティーブンスと激突します。結果は、8ラウンド終了TKO勝ちで、9度目の防衛に成功。左ジャブを丁寧に突きながら、着実にダメージを与える姿が印象的な勝利でした。

圧巻の連続KO防衛を続けるゲンナディ・ゴロフキンは2014年2月、オスマヌ・アダマを迎えて10度目の防衛戦を行います。結果は、7ラウンドTKO勝ちで10連続KO防衛に成功。1ラウンドでダウンを奪ったゲンナディ・ゴロフキンが最初から最後まで圧倒する完璧な防衛劇でした。

連続KO防衛を10に伸ばしたゲンナディ・ゴロフキンは2014年7月に王座返り咲きを目指すダニエル・ギールと激突します。結果は、3ラウンドTKO勝ちで11連続KO防衛に成功。長期戦が予想された新旧チャンピオン対決で、ゲンナディ・ゴロフキンが圧巻の強さを発揮した防衛戦でした。

次々とKO勝利を重ねるゲンナディ・ゴロフキンは2014年10月、WBC暫定チャンピオンのマルコ・アントニオ・ルビオと王座統一戦で激突します。結果は、2ラウンドKO勝ち。前日計量に失敗したマルコ・アントニオ・ルビオに強打を浴びせ、最後は強烈な左フックでリングに沈める圧勝でした。

王座統一戦を問題なくクリアしたゲンナディ・ゴロフキンは2015年2月、王座返り咲きを目指すマーティン・マレーと激突します。結果は、11ラウンドTKO勝ち。タフなマーティン・マレーのボディブローに苦しめられるシーンもありましたが、最初から最後まで「KOを狙う姿勢」を貫き、13連続KO防衛に成功しました。プロ意識の高さと執念を感じる見事な防衛戦でした!

難敵のマーティン・マレーをリングに沈めたゲンナディ・ゴロフキンは2015年5月、アメリカへ再上陸してサウスポーのウィリー・モンロー・ジュニアと防衛戦を行います。結果は、ゲンナディ・ゴロフキンの6ラウンドTKO勝ち。ウィリー・モンロー・ジュニアの粘り強いボディ攻撃に手を焼く場面がありましたが、3度のダウンを奪う強さで14連続KO防衛に成功しました!

驚異のKO劇で世界中のファンを熱狂させるゲンナディ・ゴロフキン。アメリカ進出を果たした「トリプルG」は、ボクシングの本場でビッグマッチを実現し、スーパースターの階段を駆け上がることができるでしょうか?どこまで人気が出るのか、めっちゃ楽しみなボクサーです!

ゲンナディ・ゴロフキンのプロフィール

ニックネーム GGG(トリプルG)
誕生日 1982年4月8日
戦績 33戦全勝30KO
獲得タイトル
  • WBA世界ミドル級タイトル
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