卓越した技術を誇る童顔の暗殺者(ベビーフェイス・アサシン)
マルコ・アントニオ・バレラほど劇的、そして華麗にファイティングスタイルを変えたボクサーは珍しいと思います。ボクシングキャリアの前半は獰猛なまでの攻撃的なボクシングで、「童顔の暗殺者(ベビーフェイス・アサシン)」の異名通りの激しい戦いを続け、キャリアの後半は卓越した技術で相手を翻弄する攻防兼備のボクサーへと見事に変身を遂げました。
全勝の「プリンス」、ナジーム・ハメドに初黒星を付けた激戦と、階級を上げながら、3試合に渡って壮絶な打ち合いを演じた、同じメキシコ人のエリック・モラレス戦は、バレラを語る上で欠かせない試合です。
全勝街道を突き進む「アラブの悪魔王子」こと「プリンス」、ナジーム・ハメドのトリッキーなボクシングを卓越した技術で完璧に封じ込めた試合は、改めてバレラのボクシングテクニックの高さを証明する試合となりました。
「メキシコ人最強」を賭けたエリック・モラレスとの3試合は、いずれもプライドを賭けた壮絶な打ち合いとなり、誇り高き勇敢な姿勢と断固たる勝利への決意を見せつける試合となりました(初戦はモラレス、2戦目はバレラ、3戦目もバレラの判定勝ち)。
数々の激闘を演じてきた「童顔の暗殺者」ですが、デビューから壮絶な死闘を演じ続けた満身創痍な身体からは、徐々に全盛期のキレが消え始め、2003年以降は黒星が目立つようになります。
特に、2003年11月、アジアの星、マニー・パッキャオにTKO負けを喫した試合は「バレラが完璧に負けちゃった」と信じられない気持ちになりました(試合後は悲しくて、しばらくの間、放心状態になってしまいました)。
2007年10月、4年越しのリベンジを誓ったパッキャオとのリターンマッチも12ラウンドの死闘の末、判定で破れ、試合後、数々の名勝負を生んだ、18年に及ぶプロボクシング生活にピリオドを打ちました。
バレラは、管理人がちょうどボクシング観戦に興味を持ち始めた頃に登場し、勝利への断固たる決意や、的確なパンチと鉄壁のガードで相手を翻弄する技巧的なボクシングの奥深さを教えてくれた思い入れの強いチャンピオンです。
マルコ・アントニオ・バレラのプロフィール
| 本名 | マルコ・アントニオ・バレラ |
| 誕生日 | 1974年01月17日 |
| ニックネーム | 童顔の暗殺者(ベビーフェイス・アサシン) |
| 生涯戦績 | 70戦63勝42KO6敗1無判定試合 |
| 獲得タイトル |
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