ボクシング史上唯一の6階級制覇チャンピオン、「ゴールデンボーイ」、オスカー・デラホーヤと、アジア初の4階級制覇チャンピオン、「パックマン」、マニー・パッキャオが2008年12月6日、ネバダ州ラスベガスのMGMグランドで対決することが正式に決まりました。世界で一番人気のあるボクサー、デラホーヤと、「パウンド・フォー・パウンド」の呼び声が高いパッキャオの対決はボクシング史上最大のビッグマッチになる可能性がありますよ。
デラホーヤ対パッキャオはウェルター級(リミット66.67キロ)のノンタイトル戦で行われるようですが、両者の体格差は歴然としています。スーパーウェルター級(リミット69.85キロ)を主戦場とするデラホーヤに対して、WBC世界ライト級チャンピオン(リミット61.23キロ)のパッキャオがどんな戦い方をするか本当に楽しみです。
4階級制覇チャンピオンのパッキャオが初めて世界タイトルを獲得したのは今から10年前。当時はなんとフライ級(リミット50.80キロ)のボクサーだったんです。フライ級と言えば、内藤大助選手と坂田健史選手の日本人チャンピオンが君臨する階級。初の世界タイトル奪取から10年後、8階級上のウェルター級で戦うパッキャオの姿を誰が予想したでしょうか?おそらく、パッキャオ本人も予想していないですよね。
どう考えてもミスマッチで、パッキャオがデラホーヤに勝てる気がしないのですが、当のパッキャオは自信満々で「デラホーヤの方が私より背が高く、体格的なアドバンテージはあるが、私の方が若く、スピードも強さも私の方が上。私の方が強いと信じている」とコメント("Los Angeles Times"より)。
これに対して、デラホーヤは「コンパクトなカウンターを打ち込む練習が必要だ。私は練習、そして試合に勝つことに集中している。今後のことは試合が終わってから考える」とコメントし、パッキャオ戦がラストマッチとなるかについては明言を避けていますが、もしデラホーヤがパッキャオに敗れるようなことになると引退は間違いなさそうです。
「ゴールデンボーイ」、オスカー・デラホーヤが「伝説の最終章」を有終の美で飾るのか?「パックマン」、マニー・パッキャオがデラホーヤを飲み込み、新しい伝説となるのか?「伝説の行方」に今からドキドキです。