ライト級10回戦
WBC世界ライト級1位 | ウルバノ・アンティロン(メキシコ) 戦績:25戦全勝18KO |
USBA全米 ライト級チャンピオン |
タイロン・ハリス(アメリカ) 戦績:27戦23勝15KO4敗 |
試合内容
世界タイトルを視野に入れながら全勝街道を突き進むウルバノ・アンティロンが、ベテランの技巧派サウスポー、タイロン・ハリスと激突するライト級10回戦です。回転の速い連打で対戦相手をねじ伏せてきたウルバノ・アンティロンのボクシングが、サウスポーのタイロン・ハリス相手にどれだけ通用するのか、楽しみですね。
1ラウンド、試合開始からガードを固めてウルバノ・アンティロンがタイロン・ハリスの懐へ飛び込み、ボディーを連打!ボディーを打って足を止める作戦のようです。一方、離れて戦いたいタイロン・ハリスはウルバノ・アンティロンが飛び込んできた瞬間を狙って、アッパーを突き上げています。どちらが距離争いを制するのか、試合のポイントになりそうです。
2ラウンドに入ると、ウルバノ・アンティロンがプレッシャーを強めます。完全にボディー狙いで、左ボディーが特に強烈です。タイロン・ハリスも何とか距離を取ろうと、左ストレート、左右のアッパーで突き放そうとするのですが、ウルバノ・アンティロンがガードを固めながら懐に入り、パンチを連打!本当にしつこいボクシングですね。
3ラウンドに入ると、「このままでは苦しい」と感じたのか、タイロン・ハリスがラウンド開始から右ジャブ、左ストレートで距離を取ろうとします。ウルバノ・アンティロンはKOを意識しすぎているのか、入り方が直線的で、まともにパンチをもらう場面が目立ちます。もう少し頭を振りながら入りたいところです。ラウンド中盤には、ウルバノ・アンティロンが偶然のバッティングで左目をカットし、「ペースが変わるかも」と思い始める管理人。
4ラウンド開始直後、ウルバノ・アンティロンがタイロン・ハリスをロープに追い込み、連打を狙おうとしますが、タイロン・ハリスが左フックのカウンター3連打から右フック、左アッパーの強烈なコンビネーションブロー!テレビ画面では、ロープに追い込まれたように観えましたが、もしかすると、タイロン・ハリスが誘ったのかもしれませんね。「ハリスの良さが少しずつ出てきたよ」と思っていると、ラウンド後半、ウルバノ・アンティロンが怒涛の連打で反撃!一進一退の攻防になってきましたね。タイロン・ハリスはボディーがかなり苦しそうです。
5ラウンド開始から勝負に出たのはタイロン・ハリス。力強いパンチを打ち込み、試合の主導権を握ろうとしますが、ウルバノ・アンティロンがガードの上を打たせながらも、我慢して得意の接近戦に持ち込みます。そして、1分すぎ、ウルバノ・アンティロンの強烈な右ストレートのボディーブローが、タイロン・ハリスに突き刺さりダウン!
タイロン・ハリスは何とか立ち上がりますが、ウルバノ・アンティロンが冷静にタイロン・ハリスをロープへ詰めて、最後は得意の左ボディーブローを叩き込むと、タイロン・ハリスが崩れ落ち、レフェリーが試合をストップ。ウルバノ・アンティロンが5ラウンドTKO勝ちを収め、連勝を26に伸ばしました。サウスポー相手に苦戦したウルバノ・アンティロンですが、相手に休む暇を与えない連打は脅威ですね。もう少し頭を振りながら相手のパンチを空振りさせることができれば、もっと楽に試合を進めることができそうです。全勝のまま世界タイトルを獲得することができるでしょうか?今後も注目です。
試合結果
試合結果 | ウルバノ・アンティロンが5ラウンドTKO勝ちでデビューから26連勝を記録。 |