ウェルター級12回戦
WBO世界スーパー ライト級チャンピオン |
ティモシー・ブラッドリー(アメリカ) 戦績:26戦25勝11KO1無効試合 |
WBC・IBF 世界ウェルター級5位 |
ルイス・カルロス・アブレグ(アルゼンチン) 戦績:29戦全勝23KO |
試合内容
ウェルター級進出を狙うWBO世界スーパーライト級チャンピオンのティモシー・ブラッドリーが、ウェルター級の世界ランカー、ルイス・カルロス・アブレグとウェルター級と拳を交えます。無敗のティモシー・ブラッドリーは、全勝のルイス・カルロス・アブレグ相手にどんな戦いをみせてくれるでしょうか?
試合はスピードで上回る小柄なティモシー・ブラッドリーが、パワーで押さえ込もうとするルイス・カルロス・アブレグをかく乱する展開で始まります。ティモシー・ブラッドリーは回転の速い左ジャブを連打しながら懐へ飛び込み、強烈な右ストレート、右フックをルイス・カルロス・アブレグに打ち込んでいます。
一方のルイス・カルロス・アブレグは予想以上にティモシー・ブラッドリーの動き、パンチが速いのか、ティモシー・ブラッドリーの動きを見てしまい、パンチが出ない状態に陥っています。ティモシー・ブラッドリーの対戦相手は、ティモシー・ブラッドリーのスピードに翻弄され、自分のボクシングをさせてもらえないことが多いですね。
「アブレグはブラッドリーのスピードに困惑している感じだよ。自分からパンチを出せるといいんだけど」と思っていると、2ラウンド2分すぎ、ティモシー・ブラッドリーが鋭い踏み込みから強烈な右ストレートをルイス・カルロス・アブレグのアゴに叩き込み、ルイス・カルロス・アブレグの体が大きくふらつきます。
ウェルター級でタフなルイス・カルロス・アブレグなので、ティモシー・ブラッドリーのパンチに耐えることができましたが、スーパーライト級のボクサーなら、倒れてもおかしくない見事な右ストレートですね。
その後もティモシー・ブラッドリーが持ち味のスピードを生かしたボクシングでルイス・カルロス・アブレグを圧倒する展開が続きます。ルイス・カルロス・アブレグは一発パンチを出すと、ティモシー・ブラッドリーが二発パンチをお返しするので、本当に戦いづらそうです。
7ラウンド終盤には、ティモシー・ブラッドリーがクリンチ際に左フックを連打し、ルイス・カルロス・アブレグがふらつくなど、ティモシー・ブラッドリーが完全に試合の主導権を握りましたね。試合は終始、ティモシー・ブラッドリーのペースで進み、12ラウンド終了のゴングを迎えます。
結果は3人のジャッジすべてがティモシー・ブラッドリーを支持。WBO世界スーパーライト級チャンピオンのティモシー・ブラッドリーがウェルター級初進出となる大事な試合で、全勝の世界ランカー、ルイス・カルロス・アブレグに快勝しました。
ティモシー・ブラッドリーのスピードがルイス・カルロス・アブレグのボクシングを封じ込めた試合でしたね。この試合を観る限り、ティモシー・ブラッドリーのスピードはウェルター級でも十分通用すると思います。ティモシー・ブラッドリーがスーパーライト級、ウェルター級のどちらで戦うのか注目したいですね。
試合結果
試合結果 | ティモシー・ブラッドリーが12ラウンド3-0の判定勝ちでウェルター級参戦試合に快勝。 【公式ジャッジの採点結果】
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