スーパーライト級10回戦

試合内容

フェザー級とスーパーフェザー級の2階級制覇を達成したロバート・ゲレロと、スーパーフェザー級とライト級の2階級制覇を達成したホエル・カサマヨルが激突するスーパーライト級10回戦です。どちらも2階級制覇を達成した実績を持ち、カウンターを得意とするサウスポーのボクサー。実力者同士の対決だけにノンタイトルマッチと言えど、楽しみな試合ですね。

試合は立ち上がりからお互いが右ジャブを突き、様子を見る展開が始まります。ロバート・ゲレロの右ジャブは距離を測りながら自分から左ストレートを打ち込むための右ジャブですね。一方、ホエル・カサマヨルの右ジャブはロバート・ゲレロからカウンターを奪うための右ジャブですね。

「ゲレロが予想以上に強くプレッシャーをかけているなあ」と思っていると、1ラウンド2分すぎ、ロバート・ゲレロがホエル・カサマヨルをロープへ追い詰めて強烈な左ストレートを顔面に叩き込みます。ホエル・カサマヨルはクリンチをして何とかごまかしましたが、効果的なパンチでしたね。

2ラウンド2分すぎにも、ロバート・ゲレロのまっすぐ伸びる強烈な左ストレートがホエル・カサマヨルのアゴをとらえ、ホエル・カサマヨルの動きが止まります。ホエル・カサマヨルのフラフラ状態を確認したロバート・ゲレロはクリンチに来るホエル・カサマヨルにコンパクトな左右のフックを連打し、ダウンを奪います。

「カサマヨルの予想以上にゲレロの左ストレートが伸びるのかな？ディフェンスの良いカサマヨルがまともにもらってるよ」と試合の行方を見守る管理人。3ラウンドに入ると、ホエル・カサマヨルが今まで以上に大きく動いて、ロバート・ゲレロのパンチを空振りさせようとします。

5ラウンドに入ると、少しずつダメージが抜けてきたのか、ホエル・カサマヨルが自分から攻撃に出てポイントを取り返しに行きます。リーチで上回るロバート・ゲレロは自分の距離を守りながら中間距離で戦うボクシングに徹していますね。

その後も同じような展開が続き、迎えた最終ラウンド。ロバート・ゲレロが踏み込んでパンチを出そうとしたところに、ホエル・カサマヨルが右ジャブのカウンターをアゴにクリーンヒットさせ、ロバート・ゲレロがダウン！久しぶりにジャブでダウンする場面を観ましたね。見事なタイミングです。

試合はこのまま10ラウンド終了のゴングを迎え、試合の勝敗は3人のジャッジに委ねられます。結果は3人のジャッジすべてがロバート・ゲレロを支持し、ロバート・ゲレロが3-0の大差の判定勝ちでホエル・カサマヨルとの元2階級制覇チャンピオン対決に勝利しました。

ロバート・ゲレロが長いリーチを生かしてホエル・カサマヨルのテクニックを封じた試合でしたね。ロバート・ゲレロの体格、この試合の出来を考えると、ライト級でもスーパーライト級でも戦えると思います。サウスポーでテクニックがあるので、誰が戦っても「嫌な相手」になるでしょうね。3階級制覇の可能性はめちゃめちゃ高いと思います。

試合結果