ライト級10回戦
元WBO暫定世界 ライト級チャンピオン |
マイケル・カチディス(オーストラリア) 戦績:26戦24勝20KO2敗 |
元2階級制覇 チャンピオン |
ヘスス・チャベス(メキシコ) 戦績:48戦44勝30KO4敗 |
試合内容
元WBO暫定世界ライト級チャンピオンのマイケル・カチディスと、元2階級制覇チャンピオンのヘスス・チャベスが激突するライト級ノンタイトルマッチです。実力、人気を兼ね備えた手数が多いファイター対決を制するボクサーはどちらでしょうか?勝ったボクサーが世界タイトル挑戦に近づく、注目の一戦です。
試合は序盤から両者が真正面から打ち合う激しい打撃戦。マイケル・カチディスもヘスス・チャベスも一発で相手を倒すタイプではなく、連打で相手を仕留めるタイプなので、手数とスタミナが勝負のポイントになりそうです。両者のボクシングスタイルを考えると、我慢比べになりそうですね。
2ラウンドに入ると、両者が足を止めて、1ラウンド以上に力強いパンチを交換する接近戦を展開します。「まだ2ラウンドなのに、ものすごい打ち合いだな。パンチ力、スタミナ、タフネス、スピードはカチディス、技術はチャベスが上かな?ラウンドを重ねれば重ねるほど、カチディスのペースになるかも」というのが試合序盤の感想です。
4ラウンドに入ると、ヘスス・チャベスのパンチが少しずつ流れ始め、「あ、チャベス苦しそう」という場面が目立つようになります。ヘスス・チャベスとしては、突進してくるマイケル・カチディスを得意の左フックで回して、ロープへ詰めて連打したいところですが、マイケル・カチディスのプレッシャー、パンチが予想以上なのか、ロープを背負ってしまうケースが多いですね。ヘスス・チャベスを後退させるとは、さすがマイケル・カチディスです。
5ラウンドに入ると、開始直後、ヘスス・チャベスが右ストレートのカウンターをマイケル・カチディスの顔面へクリーンヒットさせますが、ラウンドが進むにつれてマイケル・カチディスが挽回します。ラウンド終盤には、ヘスス・チャベスをロープへ詰めて、右ストレート、左右のフックを連打!ヘスス・チャベスが相当苦しそうです。
その後も、同じような接近戦の我慢比べが続き、迎えた7ラウンド。マイケル・カチディスが勝負に出ます。ヘスス・チャベスのパンチをもらいながらも前へ出てパンチを打ち続けるマイケル・カチディス。ヘスス・チャベスは必死にパンチを出して突進を止めようとしますが、マイケル・カチディスはパンチを連打し、ヘスス・チャベスに休む時間を与えません。
そして、ラウンド終盤には、マイケル・カチディスがヘスス・チャベスの顔面に右ストレートを叩き込み、さらにロープへ詰めて左右のフックを連打します。「カチディスのスタミナは本当に驚異的だな。あのチャベスが下がりっぱなしだよ」と感心していると、7ラウンド終了後、ヘスス・チャベスが試合を放棄。マイケル・カチディスが実力者のヘスス・チャベスを破り、世界再挑戦に弾みをつけました。
マイケル・カチディスの持ち味が十分に発揮された試合でした。ラウンドが進むにつれて、ヘスス・チャベスが下がりっぱなしになるのですから、いかにマイケル・カチディスのプレッシャーが強いのかがよくわかります。攻撃一辺倒で危なっかしい場面も多いマイケル・カチディスですが、「やっぱり強いなあ」と思える試合でした。
試合結果
試合結果 | マイケル・カチディスが7ラウンド終了TKO勝ちで実力者のヘスス・チャベスに快勝。 |