ライト級12回戦
WBO世界ライト級10位 | アミール・カーン(イギリス) 戦績:20戦19勝15KO1敗 |
元3階級制覇 チャンピオン |
マルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ) 戦績:72戦65勝43KO6敗1無効試合 |
試合内容
アテネオリンピックで銀メダルを獲得後、プロに転向し、イギリスで絶大な人気を誇るアミール・カーンが、3階級を制覇したメキシコの英雄、マルコ・アントニオ・バレラを迎えて、新旧スター対決に挑みます。2008年4月、プロ初の壮絶なKO負けを喫したアミール・カーンですが、マルコ・アントニオ・バレラを倒して一気に知名度と実績をあげる狙いのようですね。
試合開始から主導権を握ったのは地元イギリス出身のアミール・カーン。体格差で上回るアミール・カーンはガードを固めながら、積極的にパンチを打ち込みます。「うわ、カーンとバレラはすごい体格差があるなあ。スーパーバンタム級出身のバレラは相当小さいよ」と両者の体格差に驚く管理人。マルコ・アントニオ・バレラにとって苦しい戦いになりそうです。
すると、1ラウンド中盤、マルコ・アントニオ・バレラを窮地に追いやるトラブル発生!接近戦で、お互いの頭がぶつかり、マルコ・アントニオ・バレラが額をカットしてしまいます。傷口がとても大きく、ものすごい血が流れていますね。ただでさえ、アミール・カーンのスピードについて行けないマルコ・アントニオ・バレラが、大きなハンデを背負ってしまいました。
2ラウンド以降は、アミール・カーンが左ジャブから右ストレート、左フックの得意とするコンビネーションで、マルコ・アントニオ・バレラを攻め立てます。パンチの威力、スピード、タフネス、体格的なアドバンテージのどれをとってもアミール・カーンがマルコ・アントニオ・バレラの上を行っている感じです。
「この展開だと、ラウンドが進むほどバレラが不利だよ。スタミナが残っているうちに勝負したいなあ」と一方的になりそうな展開を危惧する管理人。しかし、スピード、リーチで上回るアミール・カーンは打っては離れるボクシングで、マルコ・アントニオ・バレラを翻弄します。マルコ・アントニオ・バレラのパンチが全く届きません。
その後も、アミール・カーンがマルコ・アントニオ・バレラを圧倒する展開が続き、マルコ・アントニオ・バレラの傷口がみるみる広がっていきます。そして、5ラウンド2分30秒、レフェリーがドクターに相談し、試合ストップ。偶然のバッティングによる負傷判定の末、アミール・カーンがマルコ・アントニオ・バレラを3-0の判定で下し、新旧スター対決に快勝しました。
満を持して復活したマルコ・アントニオ・バレラですが、体格的にライト級は苦しい気がします。一方のアミール・カーンはこれまで管理人が観た試合で最高の出来だったと思います。ガードをこれまで以上に高く構え、相手のパンチを警戒しながら、これまで以上に力を入れてパンチを打っていましたね。2009年はアミール・カーンにとって勝負の1年になりそうです。
試合結果
試合結果 | アミール・カーンが5ラウンド負傷判定勝ちでマルコ・アントニオ・バレラに快勝。管理人の採点は50-45でアミール・カーンの勝ちでした。 【公式ジャッジの採点結果】
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