スーパーフェザー級10回戦
元2階級制覇チャンピオン | ホルヘ・リナレス(ベネズエラ) 戦績:30戦29勝18KO1敗 |
元2階級制覇チャンピオン | ヘスス・チャベス(メキシコ) 戦績:51戦44勝30KO7敗 |
試合内容
「ベネズエラのゴールデンボーイ」ホルヘ・リナレスと「メキシコのマタドール」ヘスス・チャベスが激突する元2階級制覇チャンピオン対決です。3階級制覇を狙う若きホルヘ・リナレスは数々の強豪と拳を交えてきたベテランのヘスス・チャベスを撃破することができるでしょうか?
試合は1ラウンドからホルヘ・リナレスのペースで進みます。パンチを打ちながら距離を詰めようとするヘスス・チャベスに対して、左ジャブとフットワークを使って距離を保ちます。1ラウンド1分には、右ストレート、左アッパーでクリーンヒットを奪うなど、ヘスス・チャベスの突進を完璧に封じ込めていますね。
1ラウンド終了間際には、ホルヘ・リナレスがヘスス・チャベスをロープへ詰めて回転の速い高速連打!百戦錬磨のヘスス・チャベスをロープへ釘付けにする見事な連打です。1ラウンドを観る限り、ホルヘ・リナレスのスピードがヘスス・チャベスの経験を上回っていますね。
2ラウンドに入ると、ヘスス・チャベスが主導権を奪い返そうと開始直後から積極的に距離を詰めようとします。これに対して、ホルヘ・リナレスは速射砲のような左ジャブとカウンターの右ストレート、右アッパーでヘスス・チャベスを懐へ入れません。ホルヘ・リナレスが完全に試合を支配し始めていますね。
3ラウンド残り30秒には、ホルヘ・リナレスが左ジャブをヘスス・チャベスのボディーへ叩き込み、ガードが下がったところへ強烈な右ストレート!ヘスス・チャベスの腰が一瞬落ちるほどの凄まじい威力です。タフなヘスス・チャベスでなければ、ダウンしてもおかしくないパンチですね。
「さすがのチャベスもホルヘのスピード、テクニックについて行けないよ。ホルヘはこのまま試合を支配して終盤仕留めることができるかな?」と思っていると、4ラウンド終了後、ヘスス・チャベスが左肩の痛みを訴えて試合続行不可能となり、ホルヘ・リナレスが4ラウンド終了TKO勝ちで元2階級制覇チャンピオン対決に快勝しました。
ホルヘ・リナレスが素晴らしい出来でヘスス・チャベスを一蹴した試合でしたね。体のキレ、パンチのキレ、戦術、精神状態、どれを取っても文句のつけようがない内容でした。スーパーフェザー級、ライト級のどちらで世界タイトルを狙うにせよ、ホルヘ・リナレスの実力を考えると、戴冠の可能性はかなり高いと思います。個人的にはライト級で3階級制覇に挑戦してほしいです。
試合結果
試合結果 | ホルヘ・リナレスが4ラウンド終了TKO勝ちでヘスス・チャベスに快勝。 |