スーパーフェザー級10回戦
元2階級制覇 チャンピオン |
ホルヘ・リナレス(ベネズエラ) 戦績:28戦27勝18KO1敗 |
元WBC暫定世界スーパー フェザー級チャンピオン |
フランシスコ・ロレンソ(ドミニカ共和国) 戦績:41戦34勝15KO7敗 |
試合内容
元2階級制覇チャンピオンのホルヘ・リナレスが、元世界チャンピオンのフランシスコ・ロレンソを迎えて再起戦を行います。2009年10月、ファン・カルロス・サルガドに衝撃のTKO負けを喫し、プロ初黒星を喫したホルヘ・リナレス。半年の休養期間を経て、ベネズエラのゴールデンボーイがリングに戻ってきました。
試合は序盤からホルヘ・リナレスのペースで進みます。今まで以上にガードを高く構え、慎重に相手の攻撃をかわしながら、鋭い左ジャブを突いて距離を測ります。1ラウンド終盤には、右フックを振りながら懐へ飛び込もうとするフランシスコ・ロレンソに対して、ホルヘ・リナレスがカウンターの左フックを打ち込み、フランシスコ・ロレンソの動きが一瞬止まります。
「ホルヘ、いいよ、いいよ。久しぶりの実戦なんで、少し動きが硬い気もするけど、元世界チャンピオンのロレンソ相手だからしょうがないよね。丁寧で、慎重な立ち上がりだよ」とホルヘ・リナレスの応援に力が入る管理人。2ラウンドには、ホルヘ・リナレスがフランシスコ・ロレンソをロープへ追い詰め、強烈な右ストレートを叩き込むなど、ホルヘ・リナレスのスピードがフランシスコ・ロレンソを圧倒していますね。
3ラウンド以降、フランシスコ・ロレンソも強烈な左右のフックを強振してホルヘ・リナレスにプレッシャーをかけますが、ホルヘ・リナレスはしっかりとブロックしてフランシスコ・ロレンソのパンチをストップします。ファン・カルロス・サルガドに左フックで沈められたホルヘ・リナレスですが、この試合はガードを高く構えてフック対策は万全のようです。
7ラウンド中盤には、ホルヘ・リナレスがカウンターの右ストレート、左フックをフランシスコ・ロレンソの顔面へ叩き込み、フランシスコ・ロレンソをロープへ後退させてラッシュ!ホルヘ・リナレスがフランシスコ・ロレンソをロープへ釘付けにしてパンチを浴びせる場面がありましたが、滑るキャンバスに足をとられ、力強いパンチが打てません。KOを狙いに行ったホルヘ・リナレスですが残念!
その後もホルヘ・リナレスが主導権を握りながら試合を進めます。フランシスコ・ロレンソも上半身を左右に振りながらホルヘ・リナレスの懐へ飛び込み、左右のフックを連打して応戦。ホルヘ・リナレスのパンチを結構もらっているのですが、さすがはベテランの元世界チャンピオン、フランシスコ・ロレンソですね。
「ホルヘのテクニックもすごいけど、ロレンソのスタミナとタフネスもすごいよ。ホルヘが嫌になるくらい前へ出続けているもんなあ」と両者に拍手を送る管理人。8ラウンド以降、ホルヘ・リナレスのスタミナが落ちて手数が減ったことや、滑るキャンバスに足をとられ、力強いパンチを打てないこともあり、決定打を叩き込むことはできず、試合終了のゴングが鳴り響きます。
結果は2-0の判定でホルヘ・リナレスが勝利。ベネズエラのゴールデンボーイ、ホルヘ・リナレスが半年ぶりの再起戦をクリアし、世界タイトル奪取の第一歩を踏み出しました。ベテランのフランシスコ・ロレンソが相手で、しかも滑りやすいキャンバスだったので、打ち倒すことはできませんでしたが、ディフェンスを大事に戦う姿勢や、7ラウンドの猛ラッシュを観ると「初黒星の精神的なダメージは大丈夫そうだね」と安心できる内容でした。まずはチャンピオンベルトを取り返し、3階級制覇、4階級制覇へ挑戦してほしいですね。
試合結果
試合結果 | ホルヘ・リナレスが2-0の判定勝ちで再起戦に勝利。管理人の採点は97-93でホルヘ・リナレスの勝ちでした。 【公式ジャッジの採点結果】
|