日本のボクシングファンから愛されている女性アナウンサー
WOWOWエキサイトマッチ、紅一点の女性アナウンサー、中野知美さんが3月30日の放送をもって卒業されました。「卒業式」を観ていると、ジョー小泉さん、浜田剛史さん、高柳アナウンサー、皆さん寂しそうでしたね。「3月はお別れの季節」と言いますが、管理人も中野知美さんの卒業をとても残念に思うひとりです。
WOWOWエキサイトマッチはこれまで中野知美さんを含めて4人の女性アシスタントを起用しています。ボクシングはサッカーと同じく、世界を舞台にしたスポーツですが、出血、流血などもあり、女性にとっては比較的とっつきにくいスポーツだと思います。そのため、ボクシングの中継は男性アナウンサーが担当することが多く、「ボクシング通」の女性アナウンサーは日本にほとんどいないのではないでしょうか?もしかすると、ひとりもいないかもしれません。
そんな日本のボクシング事情を背景に、中野知美さんがWOWOWエキサイトマッチに初めて登場したのは2007年4月。おそらく、中野知美さんはボクシングについてほとんど何も知らない状態で第1回放送を迎えたと思います。今の日本のボクシング事情(人気や認知度)では、これが当たり前ですよね。
ところが、初登場から2年後の2009年3月、中野知美さんは「相当な時間をボクシングの勉強に費やしたんだろうなあ」と日本中のボクシングファンがわかるほどの知識を持って、WOWOWエキサイトマッチを卒業されました。3代目アシスタントの土肥ともよさんと同じく、中野知美さんもすごい勢いでボクシングの知識を吸収していました。だからこそ、WOWOWエキサイトマッチファンに愛されているのでしょう。
ボクシングの知識量もさることながら、中野知美さんはスタジオ回しがとても上手なアナウンサーです。3代目アシスタントの土肥ともよさんがリポータータイプだったのに対して、中野知美さんはスタジオタイプ。「卒業式」で「中野さんのおかげで、ずいぶん楽をさせてもらいました」という高柳アナウンサーの言葉が中野知美さんのアナウンス技術、スタジオ回しの上手さを物語っていると思います。
さて、民放でボクシングを担当しているアナウンサーと中野知美さんのどちらがボクシングの実況やインタビューアーとして適任でしょうか?例えば、試合前、選手の控え室から中継する民放の女性アナウンサーと比較してください。WOWOWエキサイトマッチをご覧の皆さんならすぐに答えが出ると思います。
管理人は「いつかWOWOWエキサイトマッチを卒業した女性アシスタントの方が、民放で放送されるボクシングのビッグマッチで実況やインタビューアーを担当する日が来ないかな?」と密かに思っています。ボクシングが今以上の人気を獲得し、命がけで戦うボクサーが安心してボクシングに専念できる環境を作るためには、コアな男性ファンだけでなく、女性ファンの獲得が不可欠です。そのためには、ボクシングに興味がない女性へ、ボクシングの魅力を正しく伝えることができる同姓(女性)が必要だと思うんですよね。
中野知美さんは本当に素直な言葉で、ご自身の気持ちをストレートに伝えることができる方なので、WOWOWエキサイトマッチで培った経験をベースに、今後もたくさんの人にボクシングの魅力を伝えてほしいです。2年間、素晴らしい放送をありがとうございました。本当にお疲れ様でした。