スーパーフェザー級10回戦
WBA世界スーパー バンタム級チャンピオン |
セレスティーノ・カバジェロ(パナマ) 戦績:36戦34勝23KO2敗 |
WBA世界 スーパーフェザー級3位 |
ジェイソン・リッツォー(アメリカ) 戦績:29戦27勝21KO2敗 |
試合内容
WBA世界スーパーバンタム級チャンピオンのセレスティーノ・カバジェロが、一気に2階級上げてスーパーフェザー級の世界ランカー、ジェイソン・リッツォーと拳を交えます。ノンタイトルマッチですが、減量苦で階級を上げざるを得ないセレスティーノ・カバジェロにとっては今後を占うための重要な試合、ジェイソン・リッツォーにとっては一気に主役に躍り出るための大切な試合ですね。
試合はセレスティーノ・カバジェロ、ジェイソン・リッツォーのどちらも中間距離から積極的にパンチを打ち込む予想通りの展開で始まります。左ジャブを突きながら右ストレートを狙うセレスティーノ・カバジェロに対して、ジェイソン・リッツォーは左フックを顔面、ボディーへ打ち分けて対抗していますね。
序盤を観る限り、180センチの長身と長いリーチを生かし、WBA世界スーパーバンタム級タイトルを10度防衛したセレスティーノ・カバジェロのボクシングは、スーパーフェザー級のジェイソン・リッツォー相手でも通用していると思います。ただ、負けん気の強いジェイソン・リッツォーも真っ向から勝負しているので、どちらのパンチも当たりそうな雰囲気です。
3ラウンド中盤、セレスティーノ・カバジェロがジェイソン・リッツォーをコーナーへ追い詰めてパンチを連打しますが、ジェイソン・リッツォーも力強い右ストレートで応戦。セレスティーノ・カバジェロはジェイソン・リッツォーの右ストレートをまともにもらっていますね。
4ラウンド以降は一進一退の攻防が続きます。セレスティーノ・カバジェロはときどきスイッチをしながらペースを握ろうと工夫していますが、ジェイソン・リッツォーはセレスティーノ・カバジェロのトリッキーな戦術に惑わされることなく、左ジャブから右ストレートの正攻法で真っ向勝負を挑んでいます。
試合終盤はセレスティーノ・カバジェロ、ジェイソン・リッツォーのどちらも疲れが見え始め、手数が減ってきました。どちらも力いっぱいパンチを打って決定的な場面を作ろうとしますが、最後まで一進一退の攻防が続き、結果は3人のジャッジに委ねられます。
結果は2人がジェイソン・リッツォー、1人がセレスティーノ・カバジェロを支持。スーパーフェザー級を主戦場にするジェイソン・リッツォーが、WBA世界スーパーフェザー級タイトルを10度防衛しているセレスティーノ・カバジェロに僅差の判定勝ちを収め、金星を手にしました。
どちらが勝ってもおかしくない紙一重の試合でしたが、打たれながらも勇敢に前へ出続けて、手数で上回ったジェイソン・リッツォーが勝ち名乗りを受けました。試合後、敗れたセレスティーノ・カバジェロはフェザー級を主戦場に戦うことを表明。改めて階級を上げることの難しさを思い知らされた試合でした。
セレスティーノ・カバジェロ対ジェイソン・リッツォーの試合結果
試合結果 | ジェイソン・リッツォーが10ラウンド2-1の判定勝ちで世界チャンピオンのセレスティーノ・カバジェロに勝利。 【公式ジャッジの採点結果】
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