ミドル級10回戦
WBA世界ミドル級5位 | アンディー・リー(アイルランド) 戦績:25戦24勝18KO1敗 |
WBO世界ミドル級12位 | クレイグ・マクイワン(イギリス) 戦績:19戦全勝10KO |
アンディー・リー対クレイグ・マクイワンの試合内容
アイルランド代表としてアテネ・オリンピック出場経験を持つアンディー・リーとゴールデンボーイ・プロモーションズが期待する全勝のクレイグ・マクイワンが拳を交えるホープ対決です。サウスポー同士の激突を制してトップ戦線に浮上するボクサーはアンディー・リーでしょうか?クレイグ・マクイワンでしょうか?
試合はお互いが右ジャブを突きながらリング中央を右回りでサークルし、強打を狙う展開で始まります。立ち上がりを観る限り、同じサウスポーですが、アンディー・リーは右フック、クレイグ・マクイワンは左ストレートを得意とするボクサーのようです。
「お互い手数が多くてスリリングな試合だな。これはKO決着があるかもしれないよ」と試合の行方を見守る管理人。アンディー・リーもクレイグ・マクイワンも打ち合いを好むボクサーなので、一瞬たりとも目が離せない展開になっていますね。
4ラウンドに入ると、クレイグ・マクイワンがアンディー・リーの右ジャブに左ストレートのカウンターを合わせながら前進し、プレッシャーを強めます。アンディー・リーも押し込まれながらパンチを出して応戦しますが、まともに被弾する場面が増えてきました。
「リーのパンチが先に当たるんだけど、マクイワンが構わず突進して左ストレートを叩き込んでるよ。リーはこのままマクイワンの前進を許すと苦しくなりそうだぞ」というのが試合序盤の感想です。パンチの数が減ったほうが一気にペースを握られる壮絶な我慢比べになってきましたね。
5ラウンドには、クレイグ・マクイワンがアンディー・リーに左ストレートのカウンター、右フックを叩き込み、ダウン寸前まで追い込みます。クレイグ・マクイワンは一気に勝負に出て試合の主導権を握る作戦のようです。
ところが、6ラウンドに入ると、スタミナが切れ始めたクレイグ・マクイワンが突然失速。逆にアンディー・リーが前進しながらプレッシャーをかけ、クレイグ・マクイワンにパンチを打ち込む場面が増えます。特にアンディー・リーのボディーブローがいいですね。
「マクイワンが一気にペースを握りそうだったけど、これは分からなくなってきたぞ。スタミナが切れた分、マクイワンのほうが苦しいかも」と思っていると、7ラウンド序盤、アンディー・リーの右フックがクレイグ・マクイワンのアゴにクリーンヒットし、クレイグ・マクイワンの腰が一瞬落ちます。
一気に畳みかけたいアンディー・リーはダメージを抱えながらも必死に前進を続けてクレイグ・マクイワンを打ち合いに巻き込み、迎えた9ラウンド。打ち合いに巻き込まれたクレイグ・マクイワンが開始直後から最後の力を振り絞ってプレッシャーをかけ、勝負に出ます。
決して後ろに下がらないアンディー・リーもパンチを出して応戦。そして9ラウンド残り30秒、アンディー・リーがワンツーから強烈な左ストレートをクレイグ・マクイワンのアゴに叩き込み、ついにダウンを奪います。ヨロヨロと後ろへ倒れ込んだクレイグ・マクイワンは何とか立ち上がりましたが、ダメージがかなり蓄積しているようです。
10ラウンドに入ると、ダウンを奪ったアンディー・リーが開始直後から勝負をかけ、クレイグ・マクイワンにパンチを連打!最後はアンディー・リーがクレイグ・マクイワンのアゴに強烈な左ストレートを叩き込み、クレイグ・マクイワンが前のめりに崩れ落ちたところでレフェリーが試合をストップします。
壮絶な激闘の末、アンディー・リーがクレイグ・マクイワンに10ラウンドTKO勝ちを収め、ホープ対決に勝利しました。勝ったアンディー・リーでさえ途中で「もうダメかも」と思ってしまうほど一進一退の凄まじい攻防でしたね。勝ったアンディー・リーはもちろん、敗れたクレイグ・マクイワンにも大きな拍手を送りたい素晴らしい試合でした。
アンディー・リー対クレイグ・マクイワンの試合結果
試合結果 | アンディー・リーが10ラウンドTKO勝ちでホープ対決に勝利。敗れたクレイグ・マクイワンはプロ初黒星。 |