フェザー級10回戦
5階級制覇チャンピオン | ホルヘ・アルセ(メキシコ) 戦績:68戦60勝46KO6敗2分 |
WBO世界バンタム級13位 | ヘスス・ロハス(プエルトリコ) 戦績:20戦18勝13KO1敗1分 |
ホルヘ・アルセ対ヘスス・ロハスの試合内容
メキシコ人初の5階級制覇を成し遂げたホルヘ・アルセが強打のヘスス・ロハスとノンタイトルマッチで拳を交えます。軽量級最強の称号を誇るノニト・ドネアの次戦の対戦相手としてリストアップされているホルヘ・アルセの出来に注目です。
試合は開始直後から大きく動きます。試合が始まると同時にホルヘ・アルセとヘスス・ロハスがコーナーを飛び出し、鋭い左ジャブを交換します。「激しい打撃戦になりそうだぞ」と思っていると、ホルヘ・アルセが左フックを一閃!ヘスス・ロハスが尻もちをついてダウンします。
【Photo:The Ring Magazine】
「おおお、アルセがいきなりダウンを奪っちゃった。アルセの性格を考えると、決着が早いかも」とわずか15秒でダウンを奪ったホルヘ・アルセに拍手を送る管理人。得意の左フックが見事にヘスス・ロハスのアゴをとらえましたね。
「ロハスのダメージはどうだろう?まだ戦えるかな?」とヘスス・ロハスの状態を確認する管理人。派手に倒れたヘスス・ロハスですが、目の焦点も定まっていて、足元もしっかりしていますね。ダウンの派手さほど、ダメージはないかもしれません。
一気に勝負を決めに行くホルヘ・アルセに対して、ヘスス・ロハスは打ち合って応戦。守りに入るより、得意の打撃戦で勝負したほうが「ピンチを乗り切れる」と判断したようです。ロープに詰められていますが、パンチを強振して、ホルヘ・アルセをリング中央まで押し返しました。
1ラウンド終了間際には、ダウンを奪われたヘスス・ロハスがホルヘ・アルセをロープに詰めて強烈な左フックを叩き込みます。「ありゃ?アルセのほうがダメージ深いんじゃないかな?」と思うほど、ヘスス・ロハスが盛り返しました。
「アルセ、まともにもらいすぎると危ないかも」と思っていると、2ラウンド開始直後、予想外のアクシデントがホルヘ・アルセを襲います。2ラウンドが始まると、ポイントを取り返すため、ヘスス・ロハスが猛然とラッシュします。
次の瞬間、ヘスス・ロハスの頭がホルヘ・アルセの顔面に当たり、レフェリーが試合を止めようとします。しかし、レフェリーの声が聞こえていないヘスス・ロハスはフックを振り回し、このパンチがホルヘ・アルセの左耳を直撃!ホルヘ・アルセが耳を押さえて倒れ込みます。
【Photo:The Ring Magazine】
「左耳が聞こえない」と主張するホルヘ・アルセ。結局、ホルヘ・アルセは試合を続行することができず、偶然のパンチによる無効試合となりました。1ラウンドが壮絶な打ち合いだっただけに残念な結果になってしまいましたね。
試合後のインタビューで「再戦してもいい」と言い放ったホルヘ・アルセ。「ありゃ?再戦を優先すると、ドネア戦が実現しないんじゃないかな?」と思ってしまいました。将来のビッグマッチに影響を与える可能性がある無効試合に、ちょっぴり残念な管理人でした。
ホルヘ・アルセ対ヘスス・ロハスの試合結果
試合結果 | ホルヘ・アルセが故意ではないパンチを浴び、2ラウンド続行不能。無効試合となりました。 |