ミドル級12回戦

セルゲイ・ジンジルク対ジョナサン・ゴンサレスの試合内容

プロ初黒星からの再起を目指すベテランのセルゲイ・ジンジルクが、全勝の快進撃を続ける新鋭のジョナサン・ゴンサレスと激突するミドル級ノンタイトルマッチです。世界タイトル挑戦を見据えた楽しみな新旧サバイバルマッチですね。

試合は、右ジャブを突きながらガードを固めて前進する36歳のセルゲイ・ジンジルクに対して、23歳のジョナサン・ゴンサレスがフットワークを使いながら強烈なパンチで応戦する展開で始まります。

セルヒオ・マルチネスにプロ初黒星を喫し、1年以上のブランクがあるセルゲイ・ジンジルクですが、パンチがスムーズに出ていて、動きも良さそうですね。特に、セルゲイ・ジンジルクの代名詞と言える右ジャブがよく出ています。

一方のジョナサン・ゴンサレスは、手数こそセルゲイ・ジンジルクに及びませんが、サウスポーに効果的な右ストレートや左フックを的確にヒットさせ、セルゲイ・ジンジルクに「最後の一歩」を踏み込ませない戦い方を貫いています。

「ジンジルクの手数を評価するか、ゴンサレスのパワフルなパンチを評価するか、難しい展開になってきたね。さあ、どっちが主導権を握るかな？」と思っていると、7ラウンド序盤、ジョナサン・ゴンサレスがロングの右ストレートをセルゲイ・ジンジルクの顔面に打ち込みます。

「おおお、めっちゃ伸びる右ストレートだね！」と拍手を送っていると、今度はセルゲイ・ジンジルクがお返しの左アッパーをジョナサン・ゴンサレスのみぞおち叩き込みます。どちらも一歩も引かない展開になってきました。

試合終盤に突入しても、お互いが主導権を渡すまいと、積極的にパンチを交換する展開が続きます。手数はセルゲイ・ジンジルク、パワーはジョナサン・ゴンサレス。試合はこのまま一進一退の攻防が続き、最終ラウンド終了のゴングを迎えます。

勝敗は3人のジャッジに委ねられ、結果は1人がセルゲイ・ジンジルク、1人がジョナサン・ゴンサレス、1人がドロー。セルゲイ・ジンジルク対ジョナサン・ゴンサレスの新旧サバイバルマッチは三者三様の引き分けに終わりました。

ジャッジの採点が分かれたように、どちらにポイントを与えてもおかしくないラウンドが続く接戦でしたね。セルゲイ・ジンジルクもジョナサン・ゴンサレスも自分のボクシングに徹し、お互いの良さを確認できた試合でした。

セルゲイ・ジンジルク対ジョナサン・ゴンサレスの試合結果