フライ級10回戦

ローマン・ゴンサレス対マヌエル・ヒメネスの試合内容

ミニマム級、ライトフライ級の2階級制覇を達成したWBA世界ライトフライ級チャンピオンのローマン・ゴンサレスがフライ級を舞台にマヌエル・ヒメネスと激突する注目の一戦です。30戦全勝のパーフェクト・レコードを誇る「小さな怪物」ローマン・ゴンサレスは、マヌエル・ヒメネスを撃破して3階級制覇の足がかりをつかむことができるでしょうか？

試合は、ガードを高く構えて上半身を振りながら距離を詰めるローマン・ゴンサレスに対して、マヌエル・ヒメネスが下がりながら左ジャブを突く展開で始まります。ローマン・ゴンサレスが立ち上がりから強烈なプレッシャーをかけていますね。

「ゴンサレスは初回から倒しに行ってるよ。ヒメネスはフットワークを使ってゴンサレスの強打をかわしながら、後半勝負に持ち込めるとおもしろいんだけど」と思っていると、1ラウンド残り1分を切ったところで、ローマン・ゴンサレスが一段ギアを上げ、攻撃を強めます。

素早い体重移動で距離を詰めながら上下にパンチを打ち分けるローマン・ゴンサレス。一方のマヌエル・ヒメネスはガードを固めてディフェンスするだけで、精一杯の状態になってきました。ローマン・ゴンサレスはめっちゃスピードがあるタイプではありませんが、距離の詰め方が抜群にうまいですね。

1ラウンド残り30秒には、ローマン・ゴンサレスが強烈な右アッパーのボディーをマヌエル・ヒメネスに叩き込み、マヌエル・ヒメネスがリングにヒザをつきます。レフェリーはプッシングによるダウンを判断しましたが、マヌエル・ヒメネスの表情をチェックすると、かなり嫌がっています。

「ヒメネスは苦しくなってきたな」と思っていると、1ラウンド残り15秒、ローマン・ゴンサレスがマヌエル・ヒメネスに左フック、左ボディーブロー、左アッパー、右アッパーのコンビネーションブローを叩き込み、マヌエル・ヒメネスがダウン！

「出た！得意のコンビネーション！左ボディーが特に強烈だったね」とローマン・ゴンサレスに拍手を送る管理人。ローマン・ゴンサレスの連打を浴びたマヌエル・ヒメネスは10カウント以内に立ち上がることができず、勝負あり。ローマン・ゴンサレスがマヌエル・ヒメネスに1ラウンドKO勝ちを飾り、圧倒的な強さをアピールしました。

ローマン・ゴンサレスがマヌエル・ヒメネスに何もさせないボクシングで快勝したフライ級バトルでしたね。簡単に言うと、実力差がありすぎた試合だったと思います。デビューからの連勝を31に伸ばした「小さな怪物」ローマン・ゴンサレス。「まだまだ連勝が続きそうだね」と思った完璧なボクシングでした。

ローマン・ゴンサレス対マヌエル・ヒメネスの試合結果