ライト級10回戦
元2階級制覇チャンピオン | ホルヘ・リナレス(ベネズエラ) 戦績:34戦31勝20KO3敗 |
元WBC米大陸スーパー フェザー級チャンピオン |
エクトール・ベラスケス(メキシコ) 戦績:73戦52勝35KO17敗3分1無効試合 |
ホルヘ・リナレス対エクトール・ベラスケスの試合内容
2連敗中で崖っぷちに追い込まれたホルヘ・リナレスが経験豊富なベテランのエクトール・ベラスケスと激突する注目の再起戦。「ベネズエラのゴールデンボーイ」ホルヘ・リナレスは逆境を乗り越え、復活の狼煙をあげることができるでしょうか?
試合は、左ジャブを突きながら距離を詰めようとするエクトール・ベラスケスに対して、ホルヘ・リナレスがフットワークを使って距離を取りながら回転の速い連打で突き放す展開で始まります。スピードはホルヘ・リナレスが二枚も三枚も上手な印象です。
【Photo:The Ring Magazine】
2ラウンドに入ると、エクトール・ベラスケスが被弾覚悟で距離を詰め、ホルヘ・リナレスの懐へ飛び込んで力強いパンチを顔面とボディーに連打します。エクトール・ベラスケスは体ごとホルヘ・リナレスをロープに押し込んでフットワークを使わせない作戦のようです。
70戦以上のキャリアを誇るエクトール・ベラスケスはマニー・パッキャオをはじめ、強豪と対戦経験が豊富なボクサーです。しかも、めちゃめちゃタフで、パンチをもらっても構わず突進してくるので、さすがのホルヘ・リナレスも戦いづらそうですね。
【Photo:The Ring Magazine】
試合中盤、左目の上をカットしてしまったホルヘ・リナレス。エクトール・ベラスケスは相打ち覚悟で頭から突っ込んで距離を潰そうとします。しかし、ホルヘ・リナレスは左右に動きながらカウンターを狙い、主導権を渡しません。
並のボクサーなら倒れてもおかしくないホルヘ・リナレスの強打が決まっているのですが、タフなエクトール・ベラスケスはギリギリで踏ん張り、打たれながらも前へ出続けます。ホルヘ・リナレスは力強い右ストレートとアッパーで突進を止めようとしていますね。
【Photo:The Ring Magazine】
試合終盤に入っても、ホルヘ・リナレスが前進を続けるエクトール・ベラスケスにカウンターを叩き込む展開が続きます。最終ラウンド1分すぎ、ホルヘ・リナレスが右アッパーから左フックの返しを叩き込み、エクトール・ベラスケスの動きが止まります。
しかし、エクトール・ベラスケスは最後までダウンを拒否し、このまま試合終了。勝敗は3人のジャッジに委ねられます。判定の結果、ホルヘ・リナレスがエクトール・ベラスケスに大差の判定勝ちを飾り、再起戦に勝利。連敗を2でストップしました。
【Photo:The Ring Magazine】
いやー、めちゃめちゃタフな試合でしたね!ホルヘ・リナレスのカウンターが何度も急所を直撃していたのですが、タフなエクトール・ベラスケスが最後まで耐え抜きました。戦ったホルヘ・リナレスが驚異的なタフさに一番驚いたかもしれませんね。
連敗をストップし、再び世界タイトル戦線へ戻ってきたホルヘ・リナレス。3階級制覇を目指す「ベネズエラのゴールデンボーイ」に今後も注目しましょう。スピードを生かしたボクシングに徹することができれば、3階級制覇は時間の問題だと思います!
ホルヘ・リナレス対エクトール・ベラスケスの試合結果
試合結果 | ホルヘ・リナレスが10ラウンド大差の判定勝ち。連敗を2で食い止め、再起戦に勝利しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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