フェザー級12回戦
元2階級制覇 チャンピオン |
ラファエル・マルケス(メキシコ) 戦績:48戦41勝37KO7敗 |
元WBA・WBC世界 スーパーフライ級王者 |
クリスチャン・ミハレス(メキシコ) 戦績:54戦46勝21KO6敗2分 |
ラファエル・マルケス対クリスチャン・ミハレスの試合内容
2階級制覇の実績を誇るラファエル・マルケスとスーパーフライ級の2本のベルトを持っていたクリスチャン・ミハレスが激突するフェザー級ノンタイトルマッチ。好戦的なラファエル・マルケスと技巧派サウスポーのクリスチャン・ミハレスの楽しみなメキシカン対決です。
試合は、ラファエル・マルケスが左ジャブを突きながら距離を詰め、クリスチャン・ミハレスが距離を取りながらカウンターを狙う展開で始まります。ラファエル・マルケスは立ち上がりから力強いコンビネーションを連打していますね。
「マルケスが予想以上に出てきたね。ミハレスはプレッシャーを感じているみたいだけど、必ず打ち返しているところはさすがだなあ。マルケスが攻めきれるか?ミハレスが耐え切って反撃できるか?わかりやすい展開になりそうだぞ」と両者のボクシングに注目する管理人。
2ラウンドに入ると、ラファエル・マルケスがプレッシャーを強め、クリスチャン・ミハレスをロープに詰めて、パンチを上下に打ち分けます。一方のクリスチャン・ミハレスは左ストレートと右フックのカウンターを中心に反撃。激しい打撃戦になってきました。
3ラウンドに入ると、これまで下がっていたクリスチャン・ミハレスが自分から前へ出て先手でパンチを打ち込むようになります。3ラウンド中盤、クリスチャン・ミハレスが左フックから一気にペースを握り、ラファエル・マルケスをロープに詰めて連打!ラファエル・マルケスは無造作に打たせてしまうシーンが目立ちますね。
「マルケスのパンチもミハレスのパンチも入ってるけど、打たれ方が違うよ。マルケスはまともにカウンターでもらってるもん。ダメージはマルケスのほうが大きいね。動きがちょっと鈍ってきたみたい」とラファエル・マルケスのダメージに注目する管理人。
中盤に入ると、打ち疲れによるスタミナを回復するため、クリスチャン・ミハレスがフットワークを使うボクシングに切り替えます。ラファエル・マルケスは真っ正面から距離を詰めてパンチを打ち込もうとしますが、クリスチャン・ミハレスが左アッパーのカウンターで応戦します。
5ラウンド以降は、ラファエル・マルケスが距離を詰め、両者が至近距離で打ち合う展開が続きます。ラファエル・マルケスもクリスチャン・ミハレスもかなり疲れてしますが、手数が減ったほうが一気に持っていかれそうな雰囲気があるため、どちらも休まずパンチを出していますね。
一進一退の攻防が続き、迎えた8ラウンド終盤。クリスチャン・ミハレスが左フックのカウンターを打ち込み、ラファエル・マルケスが後退!一気に勝負に出るクリスチャン・ミハレスは右フックで追撃し、ラファエル・マルケスの足がもつれます。
「マルケスは厳しい展開になってきたね。まともにカウンターをもらってるもん。逆に、ミハレスはチャンスだよ」と両者のダメージに違いが出てきた9ラウンド残り1分10秒。クリスチャン・ミハレスのカウンターの左フックがラファエル・マルケスの顔面をとらえ、ラファエル・マルケスがロープへ吹っ飛びます!
「うわっ、めっちゃ効いた!」と思った瞬間、クリスチャン・ミハレスが距離を詰め、ラファエル・マルケスに怒涛の連打!最後はラファエル・マルケスが防戦一方になったところで、レフェリーが試合をストップして勝負あり。クリスチャン・ミハレスが9ラウンドTKO勝ちを飾り、メキシカン対決に勝利しました。
パンチの的中率とディフェンスの差が出た試合でしたね。ラファエル・マルケスのパンチもクリスチャン・ミハレスにクリーンヒットする場面があったのですが、クリスチャン・ミハレスのカウンターの効果が一枚も二枚も上手だったようです。
勝ったクリスチャン・ミハレスは2階級制覇へ向けて動き出すチャンスをつかんだかもしれませんね。ラファエル・マルケスに判定ではなく、KOで勝ったことは、やはり大きな勲章になると思います。試合後の両者の腫れ上がった顔面が激闘を物語る壮絶なメキシカン対決でした。
ラファエル・マルケス対クリスチャン・ミハレスの試合結果
試合結果 | クリスチャン・ミハレスが9ラウンドTKO勝ち。 |