フェザー級10回戦
前WBC世界スーパー フライ級チャンピオン |
トマス・ロハス(メキシコ) 戦績:52戦37勝25KO13敗1分1無効試合 |
元WBA暫定世界 バンタム級チャンピオン |
フリオ・サラテ(メキシコ) 戦績:35戦28勝17KO5敗2分 |
トマス・ロハス対フリオ・サラテの試合内容
スーパーフライ級で世界チャンピオンの座に君臨した経験を持つトマス・ロハスとバンタム級で世界チャンピオンの座に君臨した経験を持つフリオ・サラテがフェザー級を舞台に激突します。好対照の特徴を持つボクサー同士のサバイバルマッチですね。
前WBC世界スーパーフライ級チャンピオンのトマス・ロハスはスピード豊かな技巧派サウスポー。一方、元WBA暫定世界バンタム級チャンピオンのフリオ・サラテは打撃戦を得意とする好戦的なボクサーです。元チャンピオン対決を制して、タイトル戦戦へ浮上するボクサーはどちらでしょうか?
試合は、出入りのスピードを生かして積極的に右ジャブを突くサウスポーのトマス・ロハスに対して、オーソドックスのフリオ・サラテがパワフルなパンチを振り回して応戦する展開で始まります。トマス・ロハスが先手先手を取って、攻撃していますね。
「ロハスは理想的な立ち上がりだよ。サラテを前に出すと、持ち味を発揮するんで、ロハスは自分からパンチを打って、サラテを後手に回らせたいね」と序盤から積極的なトマス・ロハスに拍手を送る管理人。スピード豊かなサウスポーのトマス・ロハスが立ち上がりから自分の持ち味を存分に発揮しています。
「手数とスピードはロハスが上だね。一撃の破壊力はサラテのほうが一枚上手だと思うんだけど、後手になっているんで、どうしてもパンチがワンテンポ遅れちゃうみたい。サラテはもう少し手数を増やして、自分から攻撃できるといいんだけど」と思っていると、5ラウンド終了間際、フリオ・サラテの強烈な右ストレートがトマス・ロハスの顔面をとらえます。
一瞬腰が落ちるトマス・ロハス。「あ、効いた!」と思わず叫ぶ管理人。この試合初めて、フリオ・サラテの強打がトマス・ロハスにクリーンヒットし、一気に畳みかけようとするフリオ・サラテでしたが、ラウンド終了のゴングが鳴り、追撃することができません。
6ラウンドに入ると、自分から攻撃を仕掛けていたトマス・ロハスが距離を取ってアウトボクシングに切り替え、ダメージの回復に努めます。フリオ・サラテが飛び込んできたところへカウンターを狙うボクシングで、フリオ・サラテに追撃を許しません。
「アウトボクシングをすると、ロハスが一枚上手だね。サラテはチャンスなんだけどな。ロハスに距離を取られ、パンチが連打できないよ。このままだと、サラテは厳しくなりそうだぞ」と両者のボクシングに注目する管理人。5ラウンドに強烈なパンチをもらったトマス・ロハスですが、スピードを生かしたアウトボクシングと的確なカウンターを駆使して主導権を取り返しましたね。
試合はこのままトマス・ロハスのペースで進み、10ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。採点の結果、3人のジャッジすべてがトマス・ロハスを支持。トマス・ロハスがフリオ・サラテに10ラウンド3-0の判定勝ちを飾り、元世界チャンピオン対決に勝利しました。
トマス・ロハスのパンチの手数と的確さが、フリオ・サラテのパワフルな攻撃を封じ込めた試合でしたね。どちらもスピード豊かなボクサーですが、この試合に限れば、サウスポーのトマス・ロハスが上手くスピードを生かして、自分の持ち味を発揮していたと思います。
河野公平選手や名城信男選手に世界タイトルマッチで勝利した経験を持つトマス・ロハス。日本人ボクサーと再び拳を交える可能性も十分あるので、今後も注目ですね。派手さはありませんが、しっかりとしたボクシング技術を持っている曲者です。
トマス・ロハス対フリオ・サラテの試合結果
試合結果 | トマス・ロハスが10ラウンド3-0の判定勝ち。 【公式ジャッジの採点結果】
|