スーパーフライ級10回戦
元WBC世界ライト フライ級チャンピオン |
エドガル・ソーサ(メキシコ) 戦績:53勝46勝28KO7敗 |
日本フライ級4位 | 李明浩(日本) 戦績:17勝15勝5KO2敗 |
エドガル・ソーサと李明浩選手の試合内容
2階級制覇を目指すエドガル・ソーサが地元メキシコに李明浩(り・みょんほ)選手を迎えたスーパーフライ級ノンタイトルマッチ。李明浩選手が、手数の多いエドガル・ソーサを相手にどんなボクシングで対抗するのか、楽しみな試合ですね。
試合は、左ジャブを突きながら懐へ飛び込んで得意の連打を上下に打ち分けようとするエドガル・ソーサに対して、身長とリーチで上回る李明浩選手が左ジャブから力強い右ストレートで突き放そうとする展開で始まります。
すり足でジワリジワリと距離を詰めようとするエドガル・ソーサ。左右に大きく動きながらカウンターを狙う李明浩選手。対照的なボクシングスタイルを持つ両者の激突ですが、どちらのパンチも当たりそうな雰囲気が漂っていますね。
2ラウンドに入ると、エドガル・ソーサがプレッシャーを強めて李明浩選手をロープに押し込む場面がありましたが、李明浩選手はガードを固めて耐え抜き、左ジャブから右ストレートで反撃。左ジャブの突き合いなら、李明浩選手も負けていませんね。
試合中盤は、距離を詰めて得意のフックを上下に打ち分けるエドガル・ソーサに対して、李明浩選手が力強い連打で応戦する展開が続きます。手数のエドガル・ソーサとパワーの李明浩選手。どちらのパンチもクリーンヒットする激しい打ち合いが続いています。
一進一退の攻防が続き、迎えた9ラウンド中盤。試合が大きく動きます。李明浩選手がパンチを集め、エドガル・ソーサをロープへ追い詰めます。何とか脱出したエドガル・ソーサですが、李明浩選手選手がさらに追いかけてパンチを連打し、エドガル・ソーサがリングにヒザを突きます。
「よっしゃ!このダウンは大きいよ」と思ったのですが、レフェリーの判断はスリップダウン。確かに足がすべっていましたが、レフェリーによってはダウンと判断してもおかしくないシーンでしたね。
最終ラウンドは、エドガル・ソーサが失ったポイントを奪え返すため、猛然と李明浩選手に襲いかかります。李明浩選手もパンチをもらいながらカウンターで反撃。お互いに一歩も引かないまま最終ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。
壮絶な打ち合いの勝敗は3人のジャッジに委ねられ、結果は2人がエドガル・ソーサ、1人が引き分け。エドガル・ソーサが大接戦の末、李明浩選手を判定で退けました。敵地メキシコで大健闘した李明浩選手は無念の判定負けです。
いやー、めちゃめちゃ惜しい試合でしたね。完全なアウェイ状態で戦った李明浩選手。元世界チャンピオンのエドガル・ソーサに勝つことができれば、大きなアピールになったのですが、悔しい敗戦です。「あと一歩」の難しさを痛感した試合でした。
エドガル・ソーサと李明浩選手の試合結果
試合結果 | エドガル・ソーサが10ラウンド2-0の僅差の判定勝ち。 【公式ジャッジの採点結果】
|