ティモシー・ブラッドリー「マルケス兄はマニー・パッキャオより強い」
無敗の快進撃を続ける「デザート・ストーム」は、百戦錬磨のベテランを吹き飛ばすことができるでしょうか?WBO世界ウェルター級チャンピオンのティモシー・ブラッドリーが10月12日(日本時間10月13日)に拳を交えるファン・マヌエル・マルケスの強さの秘密とマニー・パッキャオ戦の直後に受けたバッシングの苦悩を語りました。
「マルケスがパッキャオをKOした事実は、マルケスがパッキャオより強いという証だね。マルケスはリングで起こる可能性のすべてを把握している本当に頭のいいボクサーだ。キャリアで最強の対戦相手ってことは間違いないよ。細心の注意を払って戦わないと、痛い目にあうことは承知してるけど、恐れちゃ何も始まらないだろ?熱く、冷静に戦うよ」
無敗の快進撃を続けるティモシー・ブラッドリーの勢いが感じられるコメントですね。ボクシングファンの皆さんがご存知のように、百戦錬磨のファン・マヌエル・マルケスはめちゃめちゃクレバーなテクニシャンです。でも、個人的に、ティモシー・ブラッドリーもめっちゃ頭のいいボクサーだと思っています。あ、ルスラン・プロボドニコフ戦は熱く戦いすぎちゃいましたけどね。
ティモシー・ブラッドリーにとって、ファン・マヌエル・マルケス戦は真価が問われる大一番です。2013年3月に行われたルスラン・プロボドニコフ戦でフラフラになりながらもファンの期待に応える激しい打ち合いに生き残り「タフで勇敢なボクサー」であることを証明しました。
ところが、ルスラン・プロボドニコフ戦も僅差の判定勝ちだったので、マニー・パッキャオ戦の「風評被害」が再燃してしまったんです。ティモシー・ブラッドリーはマニー・パッキャオ戦の直後に受けた激しいバッシングについて振り返りながら、過酷な日々であったことを告白しました。
「すれ違う人たちがみんな、オレを見て笑うんだ。しかも、オレの子どもたちも同じように『おまえのパパは試合に勝ってないだろ』って笑われるんだよ。街を歩けば、バカにされる。インターネットをチェックすれば、心ないバッシングの嵐だ。妻は毎日のように泣いていた。人生で最も辛い日々だったよ」
当時のティモシー・ブラッドリーに対するバッシングは、管理人が知る限り、ここ数年のボクシング界で最も過激でした。ティモシー・ブラッドリーは家族と自分の身に危険を感じて、外出できない日々が続いていたんです。個人的に「ジャッジの判断なんで、ブラッドリーが悪いわけじゃないんだけどなあ」と激しく同情してしまいます。
僅差の判定勝ちが続き、根強いバッシングがあることも事実ですが、ルスラン・プロボドニコフ戦の激闘が評価され、少しずつファンの見方が変わっていることも事実です。ルスラン・プロボドニコフ戦は、無理をしないタイプのティモシー・ブラッドリーが最初から最後までKOを狙って戦い続け、過去と決別しようとする気持ちがめっちゃ伝わってくる名勝負でした。
魂の激闘でバッシングから解放される第一歩を踏み出したティモシー・ブラッドリー。数々の名勝負を演じた「メキシコの勇者」ファン・マヌエル・マルケス戦は「誰の目にも明らかな勝利」が求められる過酷な防衛戦です。ティモシー・ブラッドリーは真価が問われる大一番で、無敗のポテンシャルを解き放つことができるでしょうか?かみ合ったら、名勝負になりそうだなあ。
