実現なるか?エイドリアン・ブローナーがマルコス・マイダナに再戦を要求
激闘を終えたばかりの両雄が再戦に前向きなコメントです!3階級制覇の実績を誇る「プロブレム」エイドリアン・ブローナーがプロ初黒星を喫したマルコス・マイダナに再戦を要求。マルコス・マイダナも「ノー・プロブレムだよ」と再戦を快諾するコメントを発表しました。
まずは無念のプロ初黒星を喫したエイドリアン・ブローナー。「負けた言い訳はしたくない。初戦は、マイダナのほうが優れたボクサーだったってことだよ。会場に来てくれたみんな、テレビで観戦してくれたみんな、ありがとう。必ず復活するよ」と潔く負けを認め、再戦を要求しました。
「初戦はすさまじい激闘だった。負けたけど、最後まで勝利を目指して戦い抜いたことは誇りに思ってるよ。マイダナとぜひ再戦したいね。できれば、次戦で戦いたい。テストマッチをはさむ必要なんかないね。再起戦でマイダナと再戦して、チャンピオンに返り咲くよ」
【Photo:Showtime】
一方、劇的な勝利を飾ったマルコス・マイダナは「信じられないくらいタフな試合だったよ。ブローナーはすばらしいボクサーだね。でも、勝ちたい気持ちを世界中のファンに届けることができたと思う。再戦?全く問題ないよ。ノー・プロブレムだね。私は誰とでも戦う。どんなに強いチャンピオンやボクサーが相手でも逃げる気はないよ」と再戦を歓迎しました。
さらに、エイドリアン・ブローナーとマルコス・マイダナが所属するゴールデンボーイ・プロモーションズCEOのリチャード・シェイファーも「契約に再戦条項は含まれていないけど、ぜひ再戦を実現させたいね」と激闘を演じた両雄のリマッチに乗り気です。みんなが再戦に乗り気なので、2014年の春から夏にかけて実現するかもしれませんね。個人的にも、ぜひ実現してほしい再戦です!
管理人は「ブローナーがマイダナの猛攻に立ち上がりだけ手を焼いて、プレッシャーに慣れてきたら、距離をキープして、上下にパンチを打ち込みながら勝つんだろうなあ」と予想していました。正直なところ、エイドリアン・ブローナーのスピードとテクニックがあれば、マルコス・マイダナの強打は要注意ですが、決して相性の悪いボクサーじゃないと思っていたんです。
【Photo:Showtime】
ところがどっこい、結果は2度のダウンを奪われ、12ラウンド判定の末、プロ初黒星。エイドリアン・ブローナーの才能は、マルコス・マイダナの剛腕によって、解き放つチャンスを失いました。個人的に、エイドリアン・ブローナーの「判断力」と「ディフェンス」に注目していたので、1ラウンドと2ラウンドは特に興味深い内容でした。
1ラウンドにマルコス・マイダナの右ストレートを浴びたエイドリアン・ブローナーは、クリンチで追撃を回避しようとしました。エイドリアン・ブローナーが過去に対戦したボクサーは、クリンチまで追い込むことができない場合が多く、たとえクリンチできたとしても、エイドリアン・ブローナが反撃したり、上から覆いかぶさったりすると、攻撃をやめていたケースが多かったんです。
ところが、マルコス・マイダナは強引にクリンチを振り払い、パンチを連打。素人ファンは「うわっ!マイダナを相手にクリンチは危険すぎるんじゃない?体力差で押し切られちゃうよ。思いっきり距離を取って、ダメージを回復したほうがいいんじゃないかな?」と思いました。
【Photo:Showtime】
もしエイドリアン・ブローナーが元気な状況だったら、クリンチから上下にパンチを打ち分け、マルコス・マイダナを後退させることもできたと思うのですが、ダメージを抱え、ディフェンスを最優先すべき状況だったので、クリンチはリスクが大きすぎた印象を受けました。素人ファンが初めて感じた「新時代の天才」エイドリアン・ブローナーの「判断ミス」です。
クリンチに付き合い、ダメージ回復に専念できなかったエイドリアン・ブローナーは、2ラウンドに左フックを浴びてダウン。結果的に、2ラウンドに奪われたダウンが最後まで影響したと思います。わずかなミスが命取りになる紙一重の頂上対決。実力者のマルコス・マイダナを相手に「新時代の天才」エイドリアン・ブローナーの判断に狂いが生じたことが印象的なプロ初黒星でした。
プロ初黒星を喫したエイドリアン・ブローナーですが、個人的に「再戦したら、全く逆の展開もあるんじゃないかな?」と思っているので、再戦はぜひ観戦したいです!新しいエイドリアン・ブローナーの才能を目にできるかもしれませんよ。逆に、覚醒したマルコス・マイダナの強さにビックリする可能性もありそうですね。リマッチが実現するとうれしいなあ。