ライトヘビー級10回戦（173ポンド契約）

フリオ・セサール・チャベス・ジュニア対ブライアン・ベラの試合内容

出場停止の処分が解かれ、リングに戻ってきたフリオ・セサール・チャベス・ジュニアが、世界タイトル挑戦を視野に入れるブライアン・ベラと激突する注目の再起戦。1年以上のブランクがあるフリオ・セサール・チャベス・ジュニアは実力者のブライアン・ベラを撃破して、復活をアピールすることができるでしょうか？

試合は、左ジャブを連打して距離を詰め、強烈なフックを打ち込むブライアン・ベラに対して、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアが距離を取りながら、得意の左フックを狙う展開で始まります。フリオ・セサール・チャベス・ジュニアがアウトボクシングで様子を見ているようです。

「お！チャベス・ジュニアが距離を取ってるね。久しぶりの実戦で、しかも、ベラが相手なんで、いきなりの打ち合いは避けたいのかな？逆に、ベラは最も得意なボクシングができる展開じゃない？どっちが主導権を握るかな？」と立ち上がりの攻防に大興奮の管理人。フリオ・セサール・チャベス・ジュニアが引いているので、ブライアン・ベラが積極的に攻め込んでいますね。

【Photo:Top Rank】

序盤はブライアン・ベラがプレッシャーをかける展開を続きますが、3ラウンドに入ると、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアが得意の左フックと右ストレートをクリーンヒットさせ、ブライアン・ベラの突進を止めようとします。ブライアン・ベラがタフなので、前進を続けていますが、試合が終わってもおかしくないパンチが決まっていますね。

「手数は圧倒的にベラが多いけど、クリーンヒットはチャベス・ジュニアのほうが多いね。採点の難しいラウンドが続いてるなあ」と熱戦の行方に注目する管理人。6ラウンド45秒には、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアが強烈な右ストレートを打ち込み、ブライアン・ベラの腰が一瞬落ちます。パンチの破壊力はフリオ・セサール・チャベス・ジュニアが一枚上手ですね。

いつものフリオ・セサール・チャベス・ジュニアなら、一気に攻め込むシーンですが、ブライアン・ベラ戦はアウトボクシングに徹しています。7ラウンドには強烈な左フック、8ラウンドには右ストレートを打ち込むフリオ・セサール・チャベス・ジュニア。ブライアン・ベラがプレッシャーをかけて前進するタイミングでカウンターを叩き込んでいます。

【Photo:Top Rank】

中盤は、カウンターを決めてペースを握っていたフリオ・セサール・チャベス・ジュニア。ところが、終盤に入り、ブライアン・ベラがボディブローを連打して、久しぶりの実戦となるフリオ・セサール・チャベス・ジュニアを苦しめます。タフなフリオ・セサール・チャベス・ジュニアですが、ブライアン・ベラのボディブローは嫌がっていますね。

ブライアン・ベラがボディに攻撃を集中した影響でしょうか？立ち上がりからアウトボクシングを貫いていたフリオ・セサール・チャベス・ジュニアが本来のファイタースタイルにチェンジして、得意のボディブローで反撃！持ち前のパワフルなパンチを積極的に打ち込んでいます。

ラスト2ラウンドは壮絶な死闘。どちらもパンチをもらいながらパンチを打ち返す展開が続き、お互いに一歩も引かないまま、試合終了のゴングが鳴り響きます。終盤に大きな盛り上がりを見せた大熱戦の勝敗は、3人のジャッジに委ねられます。

【Photo:Top Rank】

結果は、3人のジャッジすべてがフリオ・セサール・チャベス・ジュニアを支持。出場停止処分が終わり、リングに戻ってきたフリオ・セサール・チャベス・ジュニアが1年ぶりの再起戦でブライアン・ベラに10ラウンド判定勝ちを飾り、復活の一歩を踏み出しました。

いやー、どちらが勝ってもおかしくない大接戦でしたね！試合前は「ガチガチの打ち合いになるんじゃないかな？」と予想していたので、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアのアウトボクシングに驚きました。ブライアン・ベラがボディブローを連打したことで、終盤はフリオ・セサール・チャベス・ジュニアが本来のボクシングにスイッチが入った感じでしたね。

試合後、ブライアン・ベラの積極的で粘り強いボクシングを支持する声が多く、両雄は再戦で決着をつけることになりそうです。もしリマッチが決まれば、次は序盤から「ガチガチの打ち合い」になりそうな気がします。イメージは「再戦の第1ラウンドが、今回の続きの第11ラウンド」って感じです。初戦は難しい判定だったので、再戦で決着をつけてほしいなあ。

フリオ・セサール・チャベス・ジュニア対ブライアン・ベラの試合結果