ライト級10回戦
WBO世界ライト級1位 | テレンス・クロフォード(アメリカ) 戦績:21戦全勝16KO |
IBF世界ライト級6位 | アンドレイ・クリモフ(ロシア) 戦績:16戦全勝8KO |
テレンス・クロフォード対アンドレイ・クリモフの試合内容
アメリカ出身のテレンス・クロフォードとロシア出身のアンドレイ・クリモフが激突する全勝対決です。テレンス・クロフォードはスイッチヒッターのテクニシャン、アンドレイ・クリモフは正統派のテクニシャンですね。
試合は、ガードを固めて左ジャブを突きながら距離を詰め、右ストレートを狙うアンドレイ・クリモフに対して、テレンス・クロフォードが鋭い右ジャブで突き放す展開で始まります。テレンス・クロフォードが懐の深さをうまく生かして戦っていますね。
「クロフォードは距離が長いね。クリモフはどうやって距離を詰めるんだろう?距離が試合の流れを左右する、わかりやすい展開になるかもしれないなあ」と立ち上がりの攻防に興味津々の管理人。世界タイトル挑戦まで「あと一歩」に迫っているテクニシャン対決らしく、どちらもディフェンスを大事に戦いながら、攻撃のチャンスを狙っている印象です。
【Photo:Top Rank】
2ラウンドに入ると、テレンス・クロフォードがサウスポーにスイッチ。懐の深さを最大限に生かして戦う作戦のようです。一方のアンドレイ・クリモフは距離の長さに少し戸惑っているようで、パンチが出なくなりましたね。1ラウンドは左ジャブがよく出ていたのですが、テレンス・クロフォードの右ジャブをブロックするために左手を使っています。
「クリモフは左ジャブから組み立てる正統派のボクサーなんで、左ジャブが出なくなると、厳しくなるかもしれないね。手数の少ない玄人好みの試合になってきたなあ」と思っていると、会場からブーイングが始まります。確かに、どちらも手数がガクンと減った印象です。
4ラウンドに入ると、テレンス・クロフォードが少しプレッシャーを強めますが、深追いすることなく、主導権を握ることに専念。一方のアンドレイ・クリモフは、テレンス・クロフォードの右ジャブに手を焼いている印象です。テレンス・クロフォードがサウスポーにスイッチしてから、テレンス・クロフォードのペースになりましたね。
中盤は、テレンス・クロフォードがポイントを積み重ねる展開が続き、迎えた最終ラウンド終了間際。テレンス・クロフォードが力強いパンチを上下に打ち分け、アンドレイ・クリモフがロープに後退します。左ボディブローと右ストレートがめっちゃ効果的でした!
「クロフォードはKOできるかも」と期待したのですが、アンドレイ・クリモフが最後まで耐え抜き、試合終了のゴングが鳴り響きます。採点の結果、3人のジャッジすべてがフルマークでテレンス・クロフォードを支持。テレンス・クロフォードが10ラウンド判定勝ちで全勝対決に快勝しました。
テレンス・クロフォードが懐の深さを最大限に生かしたボクシングで、アンドレイ・クリモフを寄せ付けない内容でしたね。全勝をキープしたテレンス・クロフォードは2014年が勝負の年になりそうです。人気が出るかどうかは別問題ですが、対戦相手が戦いづらいボクサーであることは間違いなさそうですね。世界タイトル奪取の確率は高いんじゃないかな?
テレンス・クロフォード対アンドレイ・クリモフの試合結果
試合結果 | テレンス・クロフォードが10ラウンド判定勝ち。全勝対決に快勝しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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