6年ぶりの再戦でリベンジへ!ビック・ダルチニャンがノニト・ドネア戦の思いを激白
6年ぶりの再戦はリベンジの舞台となるのでしょうか?2階級制覇の実績を誇る強打のビック・ダルチニャンが11月9日(日本時間11月10日)に6年ぶりに拳を交えるノニト・ドネアに対する心境を激白。プロ初黒星を喫した因縁のボクサーにリベンジを宣言しました。
「ドネアと再戦できるチャンスがもらえて本当にうれしいよ。ドネアに負けた6年前、私と彼の立場は正反対だった。ドネアを知っているファンはいなかったね。でも、今はみんなが彼を知っている。私がドネアの伝説をスタートさせてしまったんだ。ドネアの伝説を作ってしまった私が、ドネアの伝説を終わらせたい。キャリアで最も大事な因縁の対決だ」
ビック・ダルチニャン、気合い入りまくりじゃないですか!ビック・ダルチニャンの言葉がすべてを物語っているように、ノニト・ドネアがスーパースターの階段を駆け上がる転機となった試合が、2007年7月に行われたビック・ダルチニャン戦でした。
【Photo:Top Rank】
ノニト・ドネアがビック・ダルチニャンに挑戦する9か月前、ノニト・ドネアの兄のグレン・ドネアがビック・ダルチニャンに挑戦し、負傷判定負けを喫しました。ノニト・ドネアにとって、2007年7月に行われたビック・ダルチニャン戦は「リベンジマッチ」だったわけです。
結果は、ボクシングファンの皆さんがご存知の通りです。「フィリピンの閃光」が放った衝撃の左フックが「2人の立場」を逆転させました。ビック・ダルチニャンに快勝したノニト・ドネアはスーパースター街道を突き進み、世界中のボクシングファンに知られるアイコンになったのです。
両者の戦力や相性を考えると、正直なところ、再戦はノニト・ドネアが有利だと思います。ポジションに気を配り、冷静に戦うことができれば、ノニト・ドネアの有利は動かない気がします。でも、再起戦で印象的な勝利がほしいノニト・ドネアが、足を止めて強引に打ち合うような展開になると、ビック・ダルチニャンにも十分チャンスがあると考えています。
ビック・ダルチニャンと戦った6年前と比べて、最近のノニト・ドネアはパンチをまともに被弾するシーンが増えてきました。もちろん、世界のトップ選手とばかり戦っているので、被弾する回数が増えて当然なのですが、ビック・ダルチニャンのパンチが当たりそうな雰囲気もあるんですよね。両雄の作戦に注目して、因縁の再戦を楽しみたいです。
プロ初黒星を喫した因縁のボクサー退治を誓うビック・ダルチニャン。6年間の思いが宿る両拳から放たれる強打が「ノニト・ドネアのスーパースター伝説」を打ち砕く瞬間は訪れるのでしょうか?リベンジを誓うビック・ダルチニャンの秘策に注目ですね。