フェザー級初戦!ノニト・ドネアは「フィピリンの閃光」の輝きを放てるか?
軽量級のスーパースターが5階級制覇を目指し、リングに戻ってきます!4階級制覇の実績を誇る「フィリピンの閃光」ノニト・ドネアが11月9日(日本時間11月10日)にビック・ダルチニャンと再戦することが発表されました。フェザー級の転向初戦となる注目の再起戦です!
ノニト・ドネアをプロモートするトップランクのボブ・アラムによると、書類の手続きがまだ残っているそうですが、ノニト・ドネア陣営とビック・ダルチニャン陣営はすでに再戦に合意していて、両陣営とも戦闘モードに入っているそうです。待ちに待ったノニト・ドネアの再起戦が決まりましたね!
2013年4月、WBO世界スーパーバンタム級タイトルを保持していたノニト・ドネアは、WBAチャンピオンのギジェルモ・リゴンドーと王座統一戦で激突。ノニト・ドネアらしくない大味なボクシングで、全く持ち味を発揮できないまま、12年ぶりの黒星を喫してしまいました。
当初、ノニト・ドネアは、アブネル・マレス戦を熱望。同じく、アブネル・マレスもノニト・ドネア戦を希望し、両雄の激突は、トップランクとゴールデンボーイ・プロモーションズの交渉に委ねられます。結果は、交渉決裂。スポーツビジネスの厳しさを痛感した「プロモーターの壁」は、2人のボクサーの運命を大きく変えることになりました。
スーパーバンタム級へ残ったノニト・ドネアは、ギジェルモ・リゴンドーに完敗を喫し、12年ぶりの敗戦。フェザー級へ転向したアブネル・マレスは3階級制覇に成功するも、初防衛戦でジョニー・ゴンサレスの強打に沈むことになり、プロ初黒星を喫してしまったのです。
ほろ苦い敗戦を乗り越え、ノニト・ドネアが再起戦で拳を交えるボクサーは、2階級制覇の実績を誇るビック・ダルチニャンです。両雄は2007年7月に一度対戦した経験があります。結果は、ノニト・ドネアの5ラウンドTKO勝ち。左フック一撃でビック・ダルチニャンを沈め、ノニト・ドネアがスーパースターの扉をこじ開けたターニングポイントでした。
ノニト・ドネア対ビック・ダルチニャンの初戦の舞台はフライ級。11月に行われる6年ぶりの再戦は、フェザー級が舞台です。4階級も上ですね!コンディションさえ問題なければ、ノニト・ドネアが有利だと思うんですけど、結果はいかに?ノニト・ドネアとビック・ダルチニャンの駆け引きに注目して、因縁のリマッチを楽しみたいと思います。
ギジェルモ・リゴンドー戦のあと、引退の苦悩を激白したノニト・ドネア。戦う道を選んだ「フィリピンの閃光」は「スーパースター街道」を踏み出すきっかけとなったビック・ダルチニャンを相手に「まばゆい輝き」を取り戻すことができるでしょうか?再起戦が将来のビッグマッチの第一歩になるとうれしいなあ。