カール・フロッチが条件付きでバーナード・ホプキンス戦を希望
イギリスの「コブラ」が「戦う伝説」に挑戦状です。激戦区スーパーミドル級の2本のベルトを持つカール・フロッチが、48歳で世界の頂点に君臨するIBF世界ライトヘビー級チャンピオンのバーナード・ホプキンスと契約体重で対戦したい意向を明らかにしました。
「ホプキンスのことはとても尊敬してるよ。ボクシング界の歴史に名前を刻む偉大なボクサーだ。将来、ホプキンスのようなボクサーと対戦できるチャンスがもらえれば、すごく光栄だね。実は、ホプキンスに勝つ自信があるんだよ」
「ただし、ライトヘビー級へ転向することは考えていないんだ。もちろん、ホプキンスがスーパーミドル級へ体重を落とすことも期待していないよ。もしホプキンス戦が実現するなら、契約体重になるね。対戦が決まれば、盛り上がるんじゃないかな?」
【Photo:The Ring Magazine】
個人的に「うーん、ホプキンスの土俵に上がらないと、実現は難しい気がするなあ。ライトヘビー級に乗り込んだほうが、フロッチの名前も上がる気がするけど、どうして契約体重にこだわっているんだろう?」と「コブラらしくない発言」に少し驚いちゃいましたが、興味深いカードなので、実現すれば盛り上がることは間違いなさそうです。
カール・フロッチは、同じスーパーミドル級を主戦場に旋風を巻き起こし、全勝のまま引退したジョー・カルザゲと比較されることが多いボクサーです。もしかすると、バーナード・ホプキンスの向こう側にジョー・カルザゲの存在を意識しているのかもしれませんね。
ちなみに、ジョー・カルザゲは2008年4月にアメリカへ乗り込み、ライトヘビー級でバーナード・ホプキンスと対戦。1ラウンドにダウンを奪われますが、バーナード・ホプキンスのペースにボクシングを乱されることなく、12ラウンド判定勝ちを飾っています。
正直なところ、カール・フロッチの次戦の個人的な希望は「アンドレ・ウォードと再戦してほしいなあ」です。一度敗れていますが、カール・フロッチは、全勝のアンドレ・ウォードに勝てる可能性が最も高いボクサーだと思っています。初戦よりさらに接戦になるんじゃないかな?
「サプライズの可能性があるのかな?」とちょっぴり期待した「コブラの挑戦状」。イギリスで絶大な人気を誇るカール・フロッチが再びアメリカへ上陸し、ビッグマッチを実現する日はやってくるのでしょうか?カール・フロッチの動向に今後も注目ですね。