タイソン・フューリー対デビッド・ヘイは「英国ヘビー級の顔」を決める大一番
全勝のタイソン・フューリーは、2階級制覇の実績を誇るデビッド・ヘイを撃破し、世代交代を実現することができるでしょうか?9月28日(日本時間9月29日)にデビッド・ヘイと対戦するタイソン・フューリーが世代交代の実現に向けた意気込みを語りました。
「ヤツがヘビー級とクルーザー級の2階級制覇を達成した実績は認めるよ。動きにキレがあって、パワーもある。でも、ヘイは覚悟しておいたほうがいい。オレはヤツをボコボコにするためにリングに上がるんだ。ヘイ戦は、オレが輝く試合になるぜ」
マイクパフォーマンスに定評のあるタイソン・フューリーらしい挑発ですね。全勝の快進撃を誇るタイソン・フューリーはイギリス期待のヘビー級ホープ。2メートルを超える長身から打ち下ろす強打と驚異の打たれ強さが特徴の好戦的なファイターです。
【Photo:The Ring Magazine】
21世紀に入って、ヘビー級は大型化が進み、クリチコ兄弟に代表されるような「打たさずに勝つボクサー」が増えてきました。懐の深さを生かして、左ジャブで試合をコントロールし、対戦相手が弱ってきたら、右の大砲を打ち込むボクシングが主流になっています。
ところがどっこい、タイソン・フューリーは「打たれてもすごく強いボクサー」なんです。アメリカデビュー戦となったスティーブ・カニンガム戦は2ラウンドにダウンを奪われましたが、自分からプレッシャーをかけまくって攻撃しながらダメージを回復し、最後は右フックでなぎ倒しました。
体が大きくて、足がめっちゃ長いので、何となくバランスが悪い感じがするんですけど、アスリートとしての身体能力は高いと思います。「自分の大きな体を動かすことに慣れている」って表現すればいいのかな?例えば、デビッド・ヘイがヘビー級タイトルを奪取した超大柄なニコライ・ワルーエフと比べて、俊敏性や持久力は上ですね。
問題は「ヘビー級最速」と言われるデビッド・ヘイのフットワークとパンチのスピードに対応できるかどうかです。デビッド・ヘイは、スピードだけじゃなくて、パンチがあるんですよ。タフなディレック・チゾラがリングに沈んじゃいましたからね。タイソン・フューリーの真価が問われる大一番になりそうです。
世代交代を目指してデビッド・ヘイに挑戦するタイソン・フューリー。全勝の快進撃を続けるタイソン・フューリーはデビッド・ヘイを撃破し、ヘビー級タイトル挑戦の大きな試練を乗り越えることができるでしょうか?「英国ヘビー級の顔」をかけたビッグマッチです!