アメリカで吹き荒れるトリプルG旋風!最強を目指すゲンナディ・ゴロフキンの挑戦
アメリカを席巻する「トリプルG」が「ミドル級最強」に向け、エンジン全開です!全勝の快進撃を続けるWBA世界ミドル級チャンピオンのゲンナディ・ゴロフキンが、圧巻のKO勝利を飾ったマシュー・マックリン戦を振り返りながら、今後の展望についてコメントしました。
「マックリン戦は、結果的に、すごく簡単な試合になったよ。リング上で最高の気分だったんだ。全く被弾しなかったから、すぐに戦うことができるよ。できるだけ早く次の試合がしたいね。他団体のチャンピオン、トップファイター、誰でも構わないよ。どこで誰とでも戦う覚悟はできているんだ」
自信満々じゃないですか!2013年8月の激戦区ミドル級戦線で「誰が一番強い?」って聞かれたら、90%以上のボクシングファンは「ゴロフキンでしょ」と答えるはずです。全勝のパーフェクトレコード、9割近いKO率、8連続KO防衛。勢いがハンパないので、頭ひとつ抜けてる感じがありますもんね。
【Photo:HBO】
ドイツを主戦場に実績を積み重ねた「カザフスタンのKOキング」。アメリカ進出後は「次世代のPPVスターはゴロフキンで決まり!」という風潮さえ広がり始めています。ちなみに「PPVスター」とは、アメリカのテレビ業界用語で「PPV放送で大金を稼ぐことができるアスリートやタレント」という意味です。
ゲンナディ・ゴロフキンの実績はもちろん、本人が宣言する「どこで誰とでも戦う姿勢」がめっちゃ高く評価されているんです。KO決着が多いボクサーなので、今の勢いで連勝、連続KOが続けば、ボクシング界ナンバーワンの「PPVスーパースター」フロイド・メイウェザーの後継者に指名される可能性もあるかもしれませんね。
素人ファンの意見で恐縮ですが、個人的に、ミドル級は個性的なチャンピオンとトップファイターが多いので「めっちゃ勢いのあるゴロフキンだけど、対戦相手の相性によって、苦戦したり、空回ったりする可能性はあるんじゃないかな?」と思っています。
まとまりのある強豪との対戦経験は多いんですけど、KOアーティスト系のハードパンチャー、ずば抜けたテクニシャン、圧倒的な速さを誇るスピードスターとの対戦経験はあまりないので、未知数な部分はまだまだある気がするんですよ。
そんなこんなで、2014年は、超絶テクニックを誇るWBCチャンピオンのセルヒオ・マルチネスや一撃強打が魅力のWBOチャンピオンのピーター・クイリンとの王座統一戦を期待しています。真価が問われる大一番で勝ち名乗りを受けることができれば「ミドル級最強」の称号はゲンナディ・ゴロフキンのモノになること間違いなしです。
圧巻の連続KO劇で、一躍ボクシング界の中心に躍り出たゲンナディ・ゴロフキン。日本の村田諒太選手が最終ターゲットにする「トリプルG」はまもなく訪れるビッグマッチで「最強」の称号へ近づくことができるでしょうか?次戦は11月2日(日本時間11月3日)「ボクシングの聖地」マジソン・スクエア・ガーデンに降臨します。