ウラディミール・クリチコとアレクサンデル・ポベトキンが10月に激突へ
待ちわびたヘビー級の頂上決戦がついに実現です!3団体統一世界ヘビー級チャンピオンのウラディミール・クリチコとWBA世界ヘビー級チャンピオンのアレクサンデル・ポベトキンが10月5日(日本時間10月6日)にロシアのモスクワで対戦することが正式にアナウンスされました。
よいしょ!世界中のボクシングファンが待ち続けた王座統一戦が実現します。9月に開催されるフロイド・メイウェザー対サウル・アルバレスに続く待望のドリームマッチが正式に発表され、テンションがドーンと上がりまくりです!ヘビー級の覇権をかけた頂上対決ですね。
WBAスーパー、IBF、WBOの3本のベルトを保持する「ヘビー級最強」のウラディミール・クリチコ。WBAレギュラーのタイトルを保持するアレクサンデル・ポベトキン。オリンピックで金メダルを獲得し、プロの世界でも頂点を極めた両雄が激突する夢のカードですね。
個人的に「ポベトキンなら『クリチコ時代』に終止符を打てる可能性があるんじゃないかな?ポベトキンのフックが当たれば、ウラディミールも立っていられないはず。ポベトキンが勇気を振り絞って懐に飛び込み、パンチを打てるかどうかがすべての試合になりそうだぞ」と期待しています。
【Photo:K2 Promotions】
正直なところ「ウラディミールが引退しない限り、タイトルの移動はないんじゃないかな?」と思えるくらい、ウラディミール・クリチコの強さが飛び抜けているヘビー級戦線。クリチコ兄弟の唯一の対抗王者であるアレクサンデル・ポベトキンにかかる期待はすさまじいものがありますね。
試合会場は、アレクサンデル・ポベトキンが主戦場とするロシアのモスクワ。ドイツとアメリカに拠点を置くウラディミール・クリチコにとって、久しぶりのアウェイ開催です。ウラディミール・クリチコはメンタルが決してタフなボクサーではないので、ロシア開催はめっちゃ興味深いですね。
アメリカへ進出し始めた頃のウラディミール・クリチコは精神的なモロさがありました。でも、最近は「完全無欠」と言っても過言ではない抜群の安定感があります。久しぶりのアウェイ開催は、進化したウラディミール・クリチコの姿をチェックする絶好のチャンスと言えそうですね。
逆に言うと、もしウラディミール・クリチコがアレクサンデル・ポベトキンにKO勝ちして、アレクサンデル・ポベトキンのWBAタイトルを吸収する結果になると、最も波乱の多いはずのヘビー級が、最も波乱の少ない階級になっちゃう可能性がありそうです。いろんな意味で、目の離せない王座統一戦ですね。
おしまいに、ウラディミール・クリチコ対アレクサンデル・ポベトキンの翌週は、ティモシー・ブラッドリー対ファン・マヌエル・マルケスのラスベガス決戦、11月はマニー・パッキャオ対ブランドン・リオスのマカオ決戦が正式にアナウンスされています。
2013年の秋は、超ド級のメガマッチが世界各地で開催されますよ。世代交代が進む激動のボクシング界。世界各地で開催される「2013秋の陣」がボクシング界の未来図を大きく塗り替える可能性に注目しながら、メガマッチを楽しみたいです。いやー、すごいことになってきました!