衝撃を与えたファン・マヌエル・マルケスのカウンターが2012年の最高KO賞
ボクシング雑誌「The Ring Magazine」の公式サイト「RingTV.com」が恒例の「読者が選ぶ2012年の年間最高KO賞」を発表しました。栄光の第1位に輝いた「ノックアウト・オブ・ザ・イヤー」はファン・マヌエル・マルケスがマニー・パッキャオを沈めたカウンターの右ストレートでした。
納得の最高KOですね!なんと、ファン・マヌエル・マルケスがマニー・パッキャオを沈めたワンパンチKOが87%の票を獲得しました!ボクシングファンにとって、どれだけ大きな衝撃を与えたKOだったのかを知ることができる結果になりました。
【Photo:The Ring Magazine】
第2位は、ダニー・ガルシアが再戦でエリック・モラレスを沈めた左フック。個人的に、第1位と並ぶくらいの衝撃的なKOでしたが、ファン・マヌエル・マルケスの結果に押し出される格好で、得票率は5.2%に終わりました。
そのほか、山中慎介選手がトマス・ロハスを沈めた会心の左ストレート、ミッケル・ケスラーがアラン・グリーンを失神させた衝撃の左フック、リングに沈んだヘスス・ゴンサレスがけいれんする姿が目に焼き付いているアドニス・スティーブンソンの左ストレートがランクインしました。
ファン・マヌエル・マルケスとダニー・ガルシアが沈めたボクサーがそれぞれ、マニー・パッキャオとエリック・モラレスだったので「衝撃度」を考えると、納得の結果ですね。ただ、予想以上に1位と2位の得票率に大きな差があったことは驚きでした。
一方、個人的に最も「恐ろしい」と感じたKOは、ミッケル・ケスラーがアラン・グリーンを失神させた左フックでした。アラン・グリーンがリングに沈んだ瞬間「うわっ、やばい」と思ったボクシングファンもたくさんいたのではないでしょうか?
即ストップしたレフェリーの対応がKOの衝撃を物語っていた記憶に残るKO劇でした。なお、失神負けを喫したアラン・グリーンですが、幸い、大きなケガや後遺症もなく、6か月後の再起戦でTKO勝ちを飾っています。「ボクサーの鍛え方って超人的だよ」と改めて思っちゃいました。
豪快すぎるKOがノミネートされた2012年の「ノックアウト・オブ・ザ・イヤー」。ボクシング界のスーパースターが激突した因縁の第4戦で、ファンの期待を大きく上回るエンディングを演出したファン・マヌエル・マルケスのカウンターは、いつまでも語り継がれる伝説になりそうですね。