初戦は僅差の大熱戦!ルーカス・マティセとダニー・ガルシアの再戦は実現するか?
世界が認める「反骨の強打者」がリマッチを希望です!アルゼンチンが誇る強打のルーカス・マティセが9月14日(日本時間9月15日)に12ラウンド判定負けを喫した全勝チャンピオンのダニー・ガルシアと再戦で決着をつけたい意向を明らかにしました。
ルーカス・マティセ陣営によると、ルーカス・マティセはダニー・ガルシア戦で負った目の負傷の治療に専念するため、2か月の休養をとり、目の負傷が癒えたら、アメリカに戻ってプロモート契約を結ぶゴールデンボーイ・プロモーションズと次戦の話し合いを行うそうです。
ルーカス・マティセ対ダニー・ガルシアの初戦は大接戦。敗れたルーカス・マティセは、右目の周りが大きく腫れ上がるアクシデントを抱えたまま12ラウンドを戦い抜きました。「マティセじゃなかったら、最終ラウンドまで粘れなかったんじゃないかな?負けちゃったけど、マティセの強さを改めて感じることができる試合だったね」と思いました。
【Photo:Showtime】
ダニー・ガルシア戦は、ルーカス・マティセにとって「不運な3つの偶然」が重なった試合でした。「右目の周りが腫れ上がり、視界を奪われたこと」「右ストレートで強烈なダメージを与えたとき、ガルシアのマウスピースが飛び出したため、ガルシアに休む時間ができたこと」「ロープに体が絡まり、不安定な状態でパンチを浴びてダウンしてしまったこと」です。
ルーカス・マティセは「言い訳を極度に嫌う無骨なボクサー」なので、負けを受け入れ、ダニー・ガルシアを賞賛していますが、陣営は納得していないんです。特に、レフェリーのトニー・ウィークスがダニー・ガルシアのローブローをなかなか減点しなかったことに怒りの矛先を向けています。
【Photo:Showtime】
陣営の批判に対して、トニー・ウィークスは「マティセがガルシアの頭を押さえたことで、結果的にローブローになってしまったケースが多かったんだ。だから、減点しなかった。でも、最終ラウンドのローブローは明らかな反則だ。だから、すぐに減点したんだよ」と説明。個人的に「マティセ陣営の言い分もわかるけど、レフェリーの判断も支持できるよ」と納得しています。
理想は「再戦で決着を!」ですが、ダニー・ガルシアがフロイド・メイウェザーの次戦の対戦候補にリストアップされているので「うーん、ダイレクトリマッチは難しいかな?」と予想しています。もしダニー・ガルシアとの再戦が決まらない場合は、ルーカス・マティセが以前から言っているようにウェルター級へ階級を上げるかもしれませんね。
いずれにしても、ダニー・ガルシア戦の敗戦が、ルーカス・マティセの「評価を大きく落とす黒星」になったわけじゃないと思いますので、2014年もルーカス・マティセの動向に注目したいです。スーパーライト級にとどまるなら、ダニー・ガルシアと再戦、ウェルター級へ転向するなら、エイドリアン・ブローナーと対戦してほしいなあ。