実現の可能性は?マニー・パッキャオ陣営がフロイド・メイウェザー戦を希望
世界中のボクシングファンの期待した「幻のドリームマッチ」は実現するのでしょうか?マニー・パッキャオのアドバイザーを務めるマイケル・コンツが将来、フロイド・メイウェザーと対戦する可能性と具体的なプロセスを語り、ファンの間でちょっとした話題になっています。
「メイウェザーはいつもパッキャオの対戦候補だ。メイウェザーがパッキャオの2連敗について酷評しているようだけど、11月のブランドン・リオス戦でインパクトのある勝ち方ができれば、対戦を拒否する言い訳は通用しない。チーム・パッキャオはいつでも戦うよ」
「メイウェザーが希望するなら、薬物テストを受けることに何の問題もない。ファイトマネーの配分もメイウェザー60%、パッキャオ40%でOKだ。パッキャオはテレビ局の契約に縛られていない。メイウェザーが専属契約を結ぶShowtimeで戦うことに問題はないよ」
【Photo:The Ring Magazine】
禁断の扉が開けられようとしていますね。マニー・パッキャオ陣営が具体的なプランを提示し、フロイド・メイウェザーに対戦を呼びかけたことで、ここに来て、マニー・パッキャオ対フロイド・メイウェザーの「幻のドリームマッチ」が、にわかに脚光を浴びています。
特に、両雄の対戦の最も大きな障害になると思われる「PPV放送」について、マニー・パッキャオ陣営が歩み寄りをみせたことが、ファンの関心を引く要因になっているようです。ここ数年の「公開オファー」で最も具体的で、最も踏み込んだ条件ですね。
フロイド・メイウェザーはテレビ局「Showtime」と専属契約を結んでいるので、他局のPPVイベントに出場することはできません。一方、マニー・パッキャオがプロモート契約を結ぶトップランクは、テレビ局「HBO」と蜜月で、マニー・パッキャオの試合は、ここ数年「HBO」で放送されることが圧倒的に多いんです。
トップランクCEOのボブ・アラムがマイケル・コンツの提案を受け入れる可能性は、正直なところ、かなり低いと思うのですが、マニー・パッキャオ陣営が、フロイド・メイウェザー戦を希望していることは間違いないようです。11月にマカオで行われるブランドン・リオス戦をクリアすれば、もっと具体的なプランが浮上するかもしれませんね。
「もちろん、今のパッキャオはリオス戦に集中することが大切だ。ファンにパッキャオの復活を印象付ける必要があるからね。もし、パッキャオがリオスに勝ち、メイウェザーがアルバレスに勝てば、対戦の可能性はあるだろう。メイウェザーとファンが希望すれば、喜んで戦うよ」
新旧交代の波が押し寄せるボクシング界に再浮上した「禁断のスーパースター対決」。「パッキャオとメイウェザーが勝った場合より、パッキャオとメイウェザーが負けた場合のほうが対戦の可能性が高まるんじゃないかな?」と思ってしまったサプライズオファーでした。3年前に実現してほしかったなあ。