ナジーム・リチャードソン「バーナード・ホプキンスの引退を議論する理由がない」
成功を支えるトレーナーも「戦う伝説」の引退時期はわからないようです。バーナード・ホプキンスのトレーナーを務めるナジーム・リチャードソンが、48歳でIBF世界ライトヘビー級チャンピオンに君臨する「戦う伝説」の強さの秘密と引退について語りました。
「試合をするたびにホプキンスの引退が話題になるけど、最近は彼と引退について話をすることはないよ。7年くらい引退の話題は出てないんじゃないかな?ホプキンスは48歳になった今も若いボクサーを手玉に取ることができる。48歳で世界チャンピオンに君臨することは簡単じゃないよ。引退が近づいていることは間違いないけど、引退が話題になる理由はどこにも見当たらないね」
「フロイド・メイウェザーがサウル・アルバレスを圧倒した試合を観戦したファンならわかるはずだ。年齢だけを考えると、ホプキンスやメイウェザーはベテランだね。でも、彼らは、誰よりも優れたボクサーであることをリングで証明し続けている。カロ・ムラートは覚悟したほうがいい。26日に対戦するボクサーは、単なる世界チャンピオンじゃない。伝説のボクサーなんだ」
【Photo:Showtime】
バーナード・ホプキンスの偉業のすべてを語っているナジーム・リチャードソンのコメントですね。48歳になった今もリングで戦い続けているバーナード・ホプキンス。しかも、世界チャンピオンです!管理人は「ボクシングで最も打ち破ることが難しい記録は、ホプキンスの持つ最年長で世界タイトルを奪取した記録じゃないかな?」と思っています。
正直なところ、48歳になった今のバーナード・ホプキンスは、ミドル級で圧倒的な強さを誇示していた頃と違って「スリリングなボクサー」じゃありません。試合内容は、さらに玄人好みになったので、初めてボクシングを観戦した皆さんは「クリンチが多くて退屈だなあ」と感じるかもしれません。でも、バーナード・ホプキンスの試合があると、絶対に観戦しちゃうんですよ。
バーナード・ホプキンスは、特にガードを固めて距離を詰めるパワフルなファイターを得意としていて、試合を観戦するたびに「うわっ!また対戦相手が空回ってるよ」とうなってしまいます。10月26日(日本時間10月27日)に対戦するカロ・ムラートは、まさに「ホプキンスが得意とするタイプ」です。「ホプキンス劇場」の再演になりそうな雰囲気だなあ。