マニー・パッキャオとマルケス兄の闘志とプライドが燃え上がった究極のラウンド
ボクシング雑誌「The Ring Magazine」の公式サイト「RingTV.com」が「読者が選ぶ2012年の最高ラウンド」を発表しました。「ラウンド・オブ・ザ・イヤー」はマニー・パッキャオとファン・マヌエル・マルケスが壮絶な打ち合いを演じた第4戦の5ラウンドに決まりました。
マニー・パッキャオ対ファン・マヌエル・マルケスの5ラウンドが、セルヒオ・マルチネス対フリオ・セサール・チャベス・ジュニアの12ラウンドに競り勝ちました!どちらもボクシングの歴史に残るすさまじいラウンドでしたね。
大接戦となった2012年の「ラウンド・オブ・ザ・イヤー」。得票率は、マニー・パッキャオ対ファン・マヌエル・マルケスの5ラウンドが30.5%、セルヒオ・マルチネス対フリオ・セサール・チャベス・ジュニアの12ラウンドが26.7%でした。
年間最高ラウンドに輝いたマニー・パッキャオ対ファン・マヌエル・マルケスの5ラウンドは、3ラウンドにダウンを奪われたマニー・パッキャオがダウンを奪い返し、ダウンから立ち上がったファン・マヌエル・マルケスが闘志をむき出しで応戦する壮絶な打ち合いとなったラウンドでした。
【Photo:The Ring Magazine】
マニー・パッキャオ対ファン・マヌエル・マルケスの第4戦は、世界中のボクシングファンが度肝を抜かれたKOで6ラウンド、つまり、年間最高ラウンドに選ばれた次のラウンドでエンディングを迎えるわけですが、今思えば、5ラウンドの攻防が呼び水になっていたのかもしれませんね。
ファンの期待に応えるため、一気に勝負を決めに行ったマニー・パッキャオに対して、ファン・マヌエル・マルケスがパンチを浴びながらカウンターで応戦し、ピンチを乗り切ろうとする姿が印象に残っています。
「普段よりいきり立っていた」マニー・パッキャオ。「いつも以上に自分の戦いを貫いた」ファン・マヌエル・マルケス。スーパースターの情熱と駆け引きが詰まった究極のラウンドでした。
僅差で受賞を逃したセルヒオ・マルチネス対フリオ・セサール・チャベス・ジュニアの12ラウンドも思わず身を乗り出して観戦した壮絶なラウンドでした。世紀の大逆転まで、あと一歩の手に汗握る熱戦は待望の新旧スーパースター対決にふさわしい最終ラウンドでしたね。
一進一退の攻防に大興奮したマニー・パッキャオ対ファン・マヌエル・マルケスの5ラウンド。天国と地獄のせめぎ合いに一喜一憂したセルヒオ・マルチネス対フリオ・セサール・チャベス・ジュニアの12ラウンド。どちらもボクシングの美学が詰まった忘れられない3分間でした。