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大荒れの全勝対決!アンドレ・ウォード対エドウィン・ロドリゲス

スーパーミドル級12回戦

WBAチャンピオン アンドレ・ウォード(アメリカ)
戦績:26戦全勝14KO
WBAランキング3位 エドウィン・ロドリゲス(ドミニカ共和国)
戦績:24戦全勝16KO

アンドレ・ウォード対エドウィン・ロドリゲスの試合内容

1年2か月ぶりにリングへ戻ってきたアンドレ・ウォードが、強打のエドウィン・ロドリゲスと激突する注目の全勝対決。アンドレ・ウォードが持つWBAスーパーミドル級タイトルにエドウィン・ロドリゲスが挑戦するはずでしたが、挑戦者のエドウィン・ロドリゲスが体重オーバーの大失態で、ノンタイトルマッチへ変更になりました。そんなわけで、アンドレ・ウォードを応援します。

試合が始まると同時にコーナーから飛び出したボクサーはエドウィン・ロドリゲス。アンドレ・ウォードに強烈なプレッシャーをかけ、左右のフックを振り回します。一方、アンドレ・ウォードはエドウィン・ロドリゲスの奇襲に少し戸惑っている様子ですが、ガードを固めて冷静に対処。ガムシャラにパンチを打ち込んでくるエドウィン・ロドリゲスにクリーンヒットを許しません。

「うわっ、予想外の立ち上がり!左ジャブの突き合いで始まると思ったんだけど、ロドリゲスがいきなり全開で勝負してるね。体のどこでもいいからパンチを当てて、ウォードのリズムを崩す作戦かな?ロドリゲスのラフなボクシングに、ウォードはどうやって対応するんだろう?」と興味津々の管理人。さすがのアンドレ・ウォードもエドウィン・ロドリゲスの奇襲にビックリしている印象です。

反撃開始
【Photo:HBO

立ち上がりの2ラウンドは、エドウィン・ロドリゲスがアンドレ・ウォードをクリンチで捕まえ、強引にパンチを打ち込む展開が続きますが、3ラウンドに入ると、アンドレ・ウォードが反撃を開始。鋭い左ジャブから得意の左フックを打ち込み、パンチでエドウィン・ロドリゲスの突進を食い止めます。

「ウォードの左ジャブはすごいなあ。スピード、角度、的中率のすべてを兼ね備えた芸術的なジャブだね」とアンドレ・ウォードに大きな拍手を送る管理人。1年2か月ぶりの復帰戦となるアンドレ・ウォードですが、持ち味のパンチのスピードとキレは健在ですね。

「ロドリゲスは序盤の勝負どころだね。距離を取られちゃうと、ウォードのペースになりそうなんで、しつこくプレッシャーをかけたいなあ」と思っていると、4ラウンド開始直後、レフェリーのブレイクの指示を無視して、お互いがクリンチ際にパンチを叩き込み、レフェリーが試合を一時中断します。どうやら、両者から2ポイントの減点を決定したようです。

大荒れ
【Photo:HBO

「レフェリーは『次にやったら、失格にするぞ』という注意を明確にするために、両者から2ポイント減点したのかな?ものすごい荒っぽい試合になってきたんで、英断かもしれないね。2人ともめっちゃ熱くなっちゃってるもん」と予想外の展開に驚く管理人。闘志をむき出しにして、わかりやすく怒るエドウィン・ロドリゲスに対して、アンドレ・ウォードは静かに怒っている印象です。

試合が再開されると、アンドレ・ウォードが鋭いパンチを連打して、エドウィン・ロドリゲスに襲いかかります。「うわっ、ウォードがギアをひとつ上げてきたよ。手数を増やして、力を込めながらパンチを打ってるね」とアンドレ・ウォードの攻撃に注目する管理人。序盤はディフェンスに重点を置いていたアンドレ・ウォードが自分からプレッシャーをかけています。

ギアチェンジをきっかけに、試合の流れは一気にアンドレ・ウォードへ傾きます。10ラウンド残り50秒には、アンドレ・ウォードが強烈な左フックを叩き込み、エドウィン・ロドリゲスの体が流れます。タフなエドウィン・ロドリゲスでなければ、終わっていてもおかしくない完璧なタイミングの左フックでしたね。

得意の左フック
【Photo:HBO

ラスト2ラウンドもアンドレ・ウォードが主導権を握り、エドウィン・ロドリゲスに的確なパンチを当てる展開が続き、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。勝敗は3人のジャッジに委ねられ、3人のジャッジすべてがアンドレ・ウォードを支持。1年2か月ぶりの復帰戦となったアンドレ・ウォードがエドウィン・ロドリゲスに大差の判定勝ちを飾り、復活をアピールしました。

アンドレ・ウォードのスピードが、エドウィン・ロドリゲスの強打を封じ込めた試合でしたね。エドウィン・ロドリゲスが立ち上がりから勝負に出たときは「ナイスな作戦!さすがのウォードも戸惑ってるよ」と手を焼きそうな雰囲気だったのですが、両者の間に距離ができた4ラウンド以降は、アンドレ・ウォードがエドウィン・ロドリゲスを手玉に取った内容だったと思います。

さあ、アンドレ・ウォードが復帰戦に快勝したことで、2014年はビッグマッチの期待が高まってきました!IBF世界ライトヘビー級チャンピオンのバーナード・ホプキンスやWBAミドル級チャンピオンのゲンナディ・ゴロフキンと対戦する話が浮上し、早くもアンドレ・ウォードの次戦のウワサがファンの好奇心をかき立てています。傷を癒やした「神の子」の華々しい復活劇でした!

アンドレ・ウォード対エドウィン・ロドリゲスの試合結果

試合結果 アンドレ・ウォードが12ラウンド判定勝ち。1年2か月ぶりのリングで復活をアピールしました。
【公式ジャッジの採点結果】
  • 118-106
  • 117-107
  • 116-108
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