フライ級6回戦

ゾウ・シミン対ヘスス・オルテガの試合内容

2大会連続のオリンピック金メダル獲得、3大会連続のメダル獲得の輝かしいアマチュア実績を誇るゾウ・シミンが、プロ2戦目でヘスス・オルテガと激突します。中国ボクシング界の期待を背負うゾウ・シミンのボクシングに注目ですね。

試合は、鋭い左ジャブを突きながら距離を確認し、パンチを集めるゾウ・シミンに対して、ヘスス・オルテガがガードをガッチリと固めて、強打で応戦する展開で始まります。ゾウ・シミンが積極的にパンチを連打していますね。

「ゾウが立ち上がりから倒しに行ってるよ。デビュー戦より積極的に戦ってるね。KOがほしいんだろうな。打ち倒せるかな？」とゾウ・シミンの攻撃に注目する管理人。2ラウンドに入ると、ヘスス・オルテガが足を止め、力強いパンチで勝負に出ます。

一方のゾウ・シミンは力強い右ストレートを中心に真っ向から応戦。体格で上回るヘスス・オルテガが体力勝負を仕掛けているので、ゾウ・シミンはめっちゃスタミナを使う展開になっていますね。ゾウ・シミンのスタミナや打たれ強さを知ることができる展開です。

ヘスス・オルテガが捨て身で勝負を挑んでくるので、ゾウ・シミンはデビュー戦に比べて、パンチをもらう場面が増えていますね。ヘスス・オルテガのめっちゃ強烈なパンチがヒットしていますが、ゾウ・シミンは危なくなると距離を取り、回復すると再び攻撃に転じています。負けん気がめっちゃ強いですね。

中盤以降は、手数で上回るゾウ・シミンがヘスス・オルテガの突進をパンチで食い止めるシーンが続き、試合終了のゴングが鳴り響きます。採点の結果、3人のジャッジすべてがゾウ・シミンを支持。ゾウ・シミンが6ラウンド判定勝ちを飾り、プロ2連勝を飾りました。

ゾウ・シミンの手数とスピードが、ヘスス・オルテガの気迫を上回った試合でしたね。プロデビュー戦と比べて、ゾウ・シミンが立ち上がりから積極的に倒しに行く姿がめちゃめちゃ印象的でした。少しずつ「プロ仕様」にスタイルチェンジしている印象です。

ヘスス・オルテガが体を預けながら打ち合いを挑んだので、ゾウ・シミンのフィジカルだけでなく、メンタルの強さも知ることができる興味深い試合でした。倒し切ることはできませんでしたが、予想以上に負けん気が強くて「意外とプロ向きなのかもしれないなあ」と思いました。

無限の可能性を秘めた中国ボクシング市場を切り開くべく、プロのリングで戦う道を選んだゾウ・シミン。技術面やスタミナ面を含めた課題はたくさんあると思うんですけど、「観客を盛り上げようとする姿勢はさすがだよ」と感心した金メダリストのプロ2戦目でした。

ゾウ・シミン対ヘスス・オルテガの試合結果