ウェルター級10回戦
元WBC・IBF世界 ウェルター級チャンピオン |
アンドレ・ベルト(アメリカ) 戦績:31戦28勝22KO3敗 |
アメリカ同級 | スティーブ・アップシャー・チャンバース(アメリカ) 戦績:29戦28勝6KO3敗1分1無効試合 |
アンドレ・ベルト対スティーブ・アップシャー・チャンバースの試合内容
2連敗でタイトル争い大きく後退してしまったアンドレ・ベルトが1年2か月ぶりの再起戦でスティーブ・アップシャー・チャンバースと激突します。アンドレ・ベルトは長身のスティーブ・アップシャー・チャンバースに自慢の強打を叩き込み、連敗をストップすることができるでしょうか?
試合は、鋭い左ジャブを突きながら力強い右ストレートを狙うアンドレ・ベルトに対して、スティーブ・アップシャー・チャンバースが距離をキープしながら様子を見る展開で始まります。アンドレ・ベルトはスティーブ・アップシャー・チャンバースより10センチ身長が低いのですが、踏み込みの速さで距離を消して、パンチを打ち込んでいますね。
「ベルトは久しぶりの試合だけど、調子が良さそうだね。アップシャーはベルトのスピードに戸惑っているかな?もう少しパンチが当たり始めると、ベルトのペースになりそうだよ」と思っていると、2ラウンド中盤、スティーブ・アップシャー・チャンバースの鋭い左フックがアンドレ・ベルトのアゴを直撃し、アンドレ・ベルトの動きが鈍ります。
「うわっ、効いた!アップシャーはベルトの動きに戸惑っていたわけじゃなくて、左フックを狙ってたんだ。完璧なタイミングだったよ」と心の中で「アップシャー、ごめんね」と謝罪する素人ファン。スティーブ・アップシャー・チャンバースはクリンチを振りほどいてパンチを打ち込もうとしますが、アンドレ・ベルトが応戦して、ピンチを脱出します。
3ラウンドに入ると、アンドレ・ベルトが攻撃を強め、パンチを打ち込むことで追撃を回避しようとします。一方のスティーブ・アップシャー・チャンバースはときどきカウンターのパンチがヒットしていますが、手数が少ないですね。狙っているのかな?アンドレ・ベルトがダメージを抱えた状態で戦っているので、もう少し強引に攻め込みたいラウンドでしたね。
中盤に入ると、アンドレ・ベルトが強いパンチを連打するようになり、スティーブ・アップシャー・チャンバースを後退させます。一方のスティーブ・アップシャー・チャンバースはパンチをもらいながらも打ち終わりを狙って応戦。クリーンヒットの数はアンドレ・ベルトが圧倒していますが、アンドレ・ベルトにとっても楽な試合じゃないですね。
終盤は、アンドレ・ベルトがKOを狙って攻め込み、スティーブ・アップシャー・チャンバースが粘り強く戦う展開が続き、お互いが顔を腫らしながらパンチを打ち込みます。試合は最後の最後まで激しい攻防が繰り広げられ、試合終了のゴング。勝敗は3人のジャッジにゆだねられ、アンドレ・ベルトがスティーブ・アップシャー・チャンバースに10ラウンド判定勝ちを飾りました。
アンドレ・ベルトが攻撃的なボクシングを貫き、強いパンチを打ち込むことで、スティーブ・アップシャー・チャンバースを退けた試合でしたね。素人ファンすぎる目線で恐縮ですが、「ベルトが声を出しながらパンチを打ってる!久しぶりじゃない?」と復調を感じることができました。打たれるシーンも目立ちましたが、持ち味の攻撃的なボクシングを貫く姿勢が戻ってきた印象です。
苦しい再起戦で勝利を飾り、連敗をストップしたアンドレ・ベルト。「打たれてガクッと失速しちゃう心配な要素はあるけど、攻撃、攻撃、攻撃の姿勢が戻ってきたことは大きいんじゃないかな?まだまだ世界チャンピオンに返り咲けるチャンスはあるよ」と期待してしまうアンドレ・ベルトの勝利でした。次戦は、序盤に打たれる課題を克服できるかな?
アンドレ・ベルト対スティーブ・アップシャー・チャンバースの試合結果
試合結果 | アンドレ・ベルトが10ラウンド判定勝ち。再起戦に勝利し、連敗を2でストップしました。 【公式ジャッジの採点結果】
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