ウェルター級12回戦
元2階級制覇チャンピオン | ティモシー・ブラッドリー(アメリカ) 戦績:33戦31勝12KO1敗1無効試合 |
前WBA暫定世界 ウェルター級チャンピオン |
ディエゴ・チャベス(アルゼンチン) 戦績:25戦23勝19KO2敗 |
ティモシー・ブラッドリー対ディエゴ・チャベスの試合内容
プロ初黒星からの再起を目指すティモシー・ブラッドリーと不本意な反則負けからの再起を目指すディエゴ・チャベスが激突するウェルター級サバイバルマッチ。2連敗が大きな後退を意味する最激戦区ウェルター級のトップ線戦に踏みとどまるボクサーはどちらでしょうか?
試合は、前後左右に動きながら左ジャブを上下に打ち分けるティモシー・ブラッドリーに対して、ディエゴ・チャベスがガードを高く構えて距離を詰め、強烈な右ストレートを打ち込む展開でスタートします。ディエゴ・チャベスが立ち上がりから思いきりパンチを打ち込んでいますね。
「チャベスはブラッドリーの左ジャブを封じるために右ストレートを連打しているのかな?もっと押し込んで乱打戦に巻き込めると最高だね。逆に、ブラッドリーはスピードでかき回したいよ。どっちが主導権を握るかな?」とエキサイティングな立ち上がりに大興奮の管理人。どちらも全く譲らない主導権争いが繰り広げられています。
【ティモシー・ブラッドリー対ディエゴ・チャベスのハイライトです】
2ラウンドに入ると、ティモシー・ブラッドリーがパンチを打つことで、ディエゴ・チャベスの攻撃を止めようとします。左ボディブローがめちゃめちゃ有効ですね。左ボディブローで意識を下に向けておいて、強烈なオーバー・ハンド・ライトを上へ返す、得意の攻撃です!
「ブラッドリーが強いパンチで、チャベスの前進を食い止める作戦だね。ブラッドリーにとっても、チャベスにとっても、スタミナがめちゃめちゃ必要な我慢比べになりそうだなあ」と両雄の攻撃に注目する管理人。ティモシー・ブラッドリーが体をくっつけた状態で強いパンチを打ち続けられるか、ディエゴ・チャベスがボディブローに耐えながら反撃できるかの勝負になってきました。
序盤は、お互いが距離を詰めて強いパンチを交換する展開が続き、迎えた6ラウンド。ティモシー・ブラッドリーがフットワークを使うボクシングに切り替え、リズムをチェンジします。オーバーペースを覚悟でディエゴ・チャベスの突進を食い止め、主導権を渡さなかったティモシー・ブラッドリー。スタミナ配分を考えて、アウトボクシングに切り替えてきましたね。
9ラウンドに入ると、ティモシー・ブラッドリーの疲れが目立ち始め、ペースがディエゴ・チャベスへ傾きます。ティモシー・ブラッドリーはバッティングとパンチの影響で、左の目の周りがめちゃめちゃ腫れてきました。もしかすると、ティモシー・ブラッドリーは左目が見えていないかもしれません。アウトボクシングに切り替えた頃から腫れが目立つようになってきましたね。
終盤は、ディエゴ・チャベスが盛り返す展開が続き、ティモシー・ブラッドリーにプレッシャーをかけます。しかし、ティモシー・ブラッドリーが決定打を許さず、どちらも譲らないまま、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。採点の結果、ジャッジの1人がティモシー・ブラッドリー、1人がディエゴ・チャベス、1人がドロー。注目のサバイバルマッチは三者三様の引き分けに終わりました。
前半と後半で流れが大きく変わった接戦でしたね。ティモシー・ブラッドリーの左目が腫れ上がり、アウトボクシングに切り替えたときは「逃げ切るかな?」と思ったのですが、終盤にガクンとペースダウンしちゃいました。でも、序盤の攻撃があったからこそ、ディエゴ・チャベスの猛攻に耐えられた気がします。もう一度、観戦したい白熱のサバイバルマッチでした。
ティモシー・ブラッドリー対ディエゴ・チャベスの試合結果
試合結果 | 三者三様のドロー。 【公式ジャッジの採点結果】
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